御贔屓?代表?独特な宝塚用語・暗黙のルール

宝塚を観劇するようになってはや数年、
劇場に居るとどこからか聴こえてくる聴き馴染みのない単語に
最初の頃は耳をダンボにしていたことを思い出します。
そしてダンボにして聞いた単語をあとでこっそり調べてみる・・・という地道な作業を繰り返していたので
いっそ用語としてまとめてみました。誰かの役に立ちますように!

<宝塚用語:ファン編>

『ムラ』

宝塚大劇場付近のことを指します。
「ムラ組」って最初聞いた時何の話かまったくわかりませんよね。
もともと宝塚は阪急電鉄の創始者小林一三翁が意図的に作ったパラダイス。
昔は本当に何もないただっぴろい土地だったわけですね。
その頃の名残で宝塚近辺をさして「ムラ」と呼んでいるわけです。
いまだにどこかのどかな雰囲気がありますし、愛されている呼び名だな〜と思います。

『御贔屓』

他の界隈でいう「推し」のことです。
よくわかりませんが、最近はこの呼び方に賛否両論がありtwitterでは学級会案件なのだとか。
確かに若い子には抵抗があるかもしれません。
個人的には宝塚界隈で「推し」という単語が流行ると品位が下がるような感じがするので
御贔屓と呼ぶ方が好きですが、人それぞれのようですね。
まあ私の品位が高いかと言われたら全然そんなことないんでアレなんですけども。

数年前公式が「ヅカで推し活しよう!」というページを公開して、
ファンから非難が殺到し1週間も待たずに消去したという黒歴史
があります。
ページ内容からして2014年頃の100周年めがけて作ったものを
なぜか数年後公開したという雰囲気で、物議を醸しました。
やはり宝塚ファンの中では自分の大好きなスターさんのことは
「御贔屓」と呼ぶのがしっくりくるように思います。

『全ツ』

全国ツアー公演のことです。
宝塚の全国ツアー公演では梅田芸術劇場スタートの場合と梅田芸術劇場千秋楽の場合の2パターンがほとんど。
関西の劇団という感じがしますね。
全国ツアーには関東や北海道中心の「東回り」、
関西や九州中心の「西回り」というパターン
があります。※どちらとも言えない回りパターンもあり。
何より全国ツアー公演ではほぼ100%客席降りの演出があり、近くで素敵な姿が見られます。
現役のジェンヌさんからも全国ツアーの観劇がきっかけで宝塚を目指したという話をよく聞きますね。
あなたの住んでいる地方にも人生を変える出会いがあるかもしれません。
初めて宝塚を観る人を沼に落とすチャンスかもですね。

『代表さん』

ある程度宝塚の沼にはまっていくと確実に行き当たる日がくるのが
「○○さんのところの代表さんがね・・・」というワード。
それは私設ファンクラブ(会)の代表さんという意味です。
宝塚では学年が上がると各スターごとに私設のファンクラブ(会)が設営されます。
ファンクラブ(会)についての仕組みや入り方の詳しくはこちら

『お茶会・お茶飲み会』

普通にティーパーティーしましょうウフフオホホという意味ではなく、
各スターの私設ファンクラブが運営するファンミーティングみたいなものです。
宝塚で行う場合はほとんどが宝塚ホテルで開催されます。
規模の大きいものが「お茶会」、規模の小さいものが「お茶飲み会」と呼ばれがち。
お茶飲み会の場合は宝塚ホテルではなく近辺のお店を貸し切って行うことも。
大体公演期間中に開催され、
終演後の夕方19時頃から20時、21時頃までの時間、
ケーキやお茶を楽しみながら公演にちなんだエピソードを聞ける楽しい会です。
お茶会、お茶飲み会の内容や参加の仕方の詳細はこちら

『死ねばいい』

宝塚ファンはすぐ生き死にの話をします。
そう言った際、気の利いた返しとして「死ねばいい」というワードが出ることがあります。
ex)まってヤバイ死ぬかも→死ねばいい!
これは本気で死ねと言ってるわけではなく、「エリザベート」という演目で見られる有名なくだりの引用です。
2021年に宝塚版エリザベートは25周年を迎えました。
初演から幾度となく再演されてきた愛されている演目のひとつです。

『爆竹拍手』

隣の人の耳が若干壊れるレベルで拍手をぶちかますこと。
あんまり好かれるものじゃありませんが、
昔はある組の公演には必ず爆竹拍手部隊が2階B席後方に居ました。
爆竹拍手舞台はタダでチケットを得たサクラのパターンが多いので本当に拍手をしに来てる人って感じです。
実は私もむか〜しですが、参加したことがあります。
ディープなヅカコミュニティに所属していると色々なことがありますね〜。

『大人会』

これは私設ファンクラブの上位課金層だけが入れる会です。
各会ほぼ必ず存在しています。通常のファンクラブ活動に追加して大人会の活動が追加されます。
ちょっと闇が広がるディープな宝塚の側面って感じですね。
大人会に自分が所属しているということは
他のファンとの軋轢に繋がる可能性もあるので情報は慎重に取り扱いましょう。
ましてや大人会の内容について周囲に軽率に吹聴するのは本当にやめた方が良いです!
大人会についての詳細はこちら

『マチソワ』

これに関しては宝塚以外の演劇でも聴くことがあると思いますが、
マチネとは午前公演、ソワレとは午後公演という意味です。どちらもフランス語ですね。
ファンが「今日はマチソワなの〜!」という時は、「2回公演のどちらも観る」という意味ですね。
類語で「ダブル観劇」と言う方もいます。こちらは言葉のままですね。

さて、なぜここだけフランス語なのかよくわかりませんが、
それに関しては2016年の月組公演VOICEにて
当時の月組トップスター龍真咲さんが「マチネ〜ソワレ〜なんでそこだけフランス語〜マチネ〜ソワレ〜」
アドリブにて触れていましたね。
私たちファンだけでなくトップスターもなんでかなと思うような現象のようです。
VOICEは龍真咲さんの歌アドリブがやりたい放題…いや愉快な伝説の公演でした。私も大好きです。

<暗黙のルール編>

『初日、千秋楽は3回カテコ(トップスター退団などの場合もっと多い可能性有)』

一度目は幕が降りた後拍手し続けていると開きます。
二度目も幕が降りた後拍手し続けていると開きます。
三度目は客電が点いてアナウンスが流れる中観客がスタンディングオベーションをして開きます。


※二度目がスタンディングオベーションの場合もあります。
この辺は前の座席に座っている人たちが立ち上がるかどうかに全てが掛かっているので
千秋楽や初日に最前列に座る!という場合は心して座ると良いでしょう。

いずれにせよ素晴らしい舞台だったと
思わずタカラジェンヌさんたちに感動を伝えたくなったお客さんたちの行動ですので、
もちろん強制と言うわけではありませんが、
せっかく初日や千秋楽に参加できる!と言う場合は是非参加してみてください。
とっても盛り上がりますよ!

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