歌舞伎なんかもそうですが、
拍手のタイミングも大体決まっている箇所があります。
知っているとより楽しめる拍手タイミングをご紹介!
※拍手するしないはもちろん個人の自由なのですが個人的には
拍手をしながら観劇した方が楽しめるなと思います。
この記事でしっかりとポイントを抑えていきましょう!
【拍手タイミング:芝居編】
・開演アナウンス後のタイミング
「皆様、本日はようこそ(宝塚大/東京宝塚)劇場にお越しくださいました、○組の○○です。」
の名乗りの後に、拍手が起きるようになりました。
2016年前あたりまでは別箱(宝塚大劇場・東京宝塚劇場以外の場所)で行われる
番手スター(トップスター以外のスター)主演の場合やお正月の特別な挨拶がある場合のみだったと思うのですが、
大劇場や東京宝塚劇場でも最近は拍手するようです!
なぜかこの件についてファンの間で賛否両論を聞いたことがあるのですが、
個人的には良いんじゃないかな?と思います。
もし一緒に観劇する人が往年のファンだという場合は様子見をしても良いかもしれませんね。
しかし、拍手のタイミングひとつによっても過去の美しい思い出と結びついていたり、
そういった場合拍手は邪魔だなと感じる方もいらっしゃいます。
細か〜い話ではありますが、決して軽視できませんのでご留意を。
誰しも大切な思い出や懐かしむ心を持って宝塚を観に来ているのです。おお宝塚。
これはオーケストラコンサートでの話ですが、ご自分も指揮者をされている先生が
「指揮者が頭を下げるまでに拍手をするのは失礼なんだ。」
とおっしゃっていることがありました。様々な業界で細かい様々なマナーがあるようです。
誰の尊厳も傷つけずお互い気持ちよく過ごせるようにしていきたいですね。
宝塚の基本的な観劇マナーについてはこちら
また、指揮者の先生のお名前のアナウンスの後にも拍手があります。
宝塚のオーケストラ演奏はコロナで長い間休止になっていました。ぜひ大きな拍手で迎えたいですね!!
・トップスターが出てきたタイミング
芝居が始まって初めてトップスターが出てきた時は拍手が起きます。
スポットライトに照らされていかにも「出てきましたよ!!」という感じで出てくる場合もあれば、
芝居によってはさりげなく登場してくる場合もあります。
さりげないパターンの場合、拍手がないことも。
そういう場合は大体場面の途中でスターさんが歌い始めますのでその歌の後が拍手のタイミングになります。
大体その組の2番手、3番手スターくらいまでは登場時に拍手が起きます。
また、退団者の方の場合も拍手が起きることがありますね。
その組を今まで盛り立ててきた方に対してファンから「ありがとう」の気持ちがこもった拍手を聞くとこちらまで胸がいっぱいになります。
・大きいナンバーが終わったタイミング
大体一曲の歌や踊りのナンバーが終わった後は拍手してOKです。
ただしこれも芝居の流れによって直後の流れを阻害してしまう場合はNG。
また、ナンバーの途中で手拍子が起きる場合もあります。
再演が多く有名な演目で言えば「ME AND MY GIRL」一幕ラストの超有名ナンバー、
「ランベスウォーク」のような場合ですね。
あなたはどの「ME AND MY GIRL」派?私は瀬名じゅんさん主演のミーマイ派!
・銀橋にトップスターが出てきたタイミング
銀橋というのはオーケストラボックスの前にせりだした、
客席に一番近い橋のことで、ここにたくさんの美しいジェンヌさんたちが並ぶ姿は壮観です!
また銀橋を芝居中に一人で渡れるのはかなり上のスターさんだけです。
大体トップスターが歌いながら銀橋に足を踏み入れたタイミングで拍手が起きることが多いです。
そして幕が降りるタイミングで拍手。これは普通のお芝居でも一緒ですね。
【拍手タイミング:ショー編】
※幕間後のアナウンスでは拍手が起きないので注意。
和物ショーのチョンパの場合は電気がついた瞬間に拍手です。
これに関しては普通に感動して拍手せざるを得ないみたいな感情になるので是非体験していただきたい。
チョンパって何?という方はこちら
・スターさんが出てきた時(場面毎)
ショーではもう明らかにトップスターがずば抜けて華やかな格好をしているので、
出てきた瞬間からありがたい気持ちになりますね。
芝居の時と同様登場と一緒に拍手が起きます。待ってました〜!って雰囲気です。
芝居の時の拍手と大きく違うのは、ショーの場合「場面毎」に拍手が起きる点です。
例えばショーの始まりでトップスターに拍手をした後、
暗転してまた別のお衣装で出てきたトップスターが現れたら拍手!とそんな感じ。
なのでスターさんをじっくり観たい気持ちでオペラグラスを使いたい気持ちと、
拍手を送りたい気持ちで、観ているだけなのに気持ち的にかなり忙しいことになります。
幸せな忙しさですね。
ショーの場合、オペラグラスは首からかけられる方が良いかもですね!
おすすめオペラグラスについて→オペラグラスってどう選べばいいの?
・銀橋渡りで拍手〜ショー主題歌の手拍子
芝居の時と同様、銀橋にトップスターが出てきたら拍手です。
ショーの場合は銀鏡にトップさんが出てきた後大体主題歌が始まります。
このあたりは公演によって様々ですが、主題歌が始まったときからもう手拍子がある場合と、
後ろの舞台に組の方がたくさん出てきて総踊りが始まるタイミングで手拍子が起きる場合があります。
手拍子ってちょっと勇気が・・・なんて方も一度やってみてください。
手拍子めちゃくちゃ楽しいです。
配信で観ている時、拍手や手拍子が出来なくて寂しい!!
と思い始めたらあなたも立派なヅカファンかも!?
※ハイになりすぎてめちゃくちゃ大きい音で手拍子する方が居られるのですが、
これは「爆竹拍手(ばくちくはくしゅ)」にあたり周りの方から嫌がられますので、
耳をつんざくような音量にならないよう注意しましょう。
宝塚ファンの間では常識の独特な用語一覧
・リフトがあるタイミング
トップコンビのデュエットダンス中に生じるリフトの場合は100パーセント拍手ですが、
途中の場面での一瞬のリフト、下級生の団体リフトなどでは拍手がない場合もあります。
女性が女性をリフトするなんて凄すぎて気持ち的には全員に毎秒拍手したいわけですが、
周りの空気に合わせて拍手を送りましょう。
・ロケットで脚上げが始まったタイミング
宝塚ってNASAで打ち上げられるんですか?ってタイプのロケットじゃなく、
公演終盤にある脚上げダンスの事をロケットと言います。
またロケットの際も大体脚上げが始まる前にしばらく色々なダンスがありますので、
手拍子のタイミングをものすごく具体的に言うと
全員がなんとなく横一列に並んで音楽が盛り上がってきて、
全員が手をつないで「ヤッ!!」って言った次の拍から手拍子です。
慣れてくると初めての観劇の公演でも拍手のタイミングがしっかりわかります。慣れとは恐ろしいものですね。
あと脚上げの最中は合わせてドラムのチャイナシンバルが鳴り響きます。なんだか楽しいですね。
ヅカファンは誰しも一度家でロケットの真似しますが股関節が壊れるのでやめましょう。
・スターが「フッ!!」という掛け声を言ったタイミング
何言ってるんですか?って感じかもしれませんが掛け声するんですよ。
もうこれに関しては実際行って是非体験して欲しいですね。
大体大階段で黒燕尾が始まる際、
溜めがあってトップスターが掛け声をかけます。(違う時もあります。)
種類も色々あるんですが「オォ〜イ」的な場合もあれば「フォッ!」という場合もあり・・・。個性様々なのです。
個人的に好きだったのは蘭寿さんの「フェゥッ!!↗︎」でした。
掛け声の発音が良いという新しい感覚を与えてくださる素晴らしいスターさんでした。
・パレード(エトワールの方やトップスター以外の方の場合)
エトワールとはパレードが始まる前に階段の中心で歌うスターさんのことを指します。
基本的に歌が上手い方が選ばれる名誉あるポジション。
エトワールの方が歌う前、歌ったあと階段を降りて来てのお辞儀で拍手が一般的です。
その後始まるパレードでは手拍子があるパターン、無いパターンがありますが、
ジェンヌさんが前に出てきてお辞儀をされたら都度拍手のタイミングです。
エトワールとはフランス語で星という意味、まさにスターですね。
・パレード(トップスターの場合)
さてトップスター以外の方が全員出てくると劇場の電気が暗くなり、
ミラーボールが回転しながらトップスターが階段からあの有名な羽を背負って降りてきます。
階段を降りてきたトップスターが16段目で止まられたらスポットライトが当たって拍手。
その後ショーの主題歌を歌いながら階段を降りてきます。
降りてきて舞台に降りた瞬間に拍手。そして前に出てきてお辞儀をされるので拍手。
その流れでパレードで手拍子が一般的な流れです。
なお、舞台に降り立った瞬間の拍手が最近なくなって来ているように思います。
確かに、何の拍手なのかな?って感じのタイミングなので知らない方は拍手できないと思います。
個人的にはあんな重たい羽根を背負って、
あんな狭い(なんと縦幅23cm程度の)階段を無事に降りて来てくださって
ありがとうフォーエバー宝塚イェーイみたいな気持ちで拍手しています。
あとは幕が下りる前は拍手が起きます。もうこの頃にはサンキューフォーようこそ私たちのステージと、
なぜか脳味噌にアイドリマスターミリオンライブの曲が流れます。
何を言ってるかわからないと思いますが要はありがたい宝塚最高ということです。
・拍手って誰が決めているの?
拍手のタイミングは実は各組の上級生のファンクラブの代表さんやスタッフさんが集まって決めています。
主だったタイミングは変わらないのですが、各ショーでの主題歌などは毎回変わりますので
拍手のタイミングはきちんと決められているのです。
そのため、自由な場所で静寂を突き破って拍手を行うのは他のお客様にも好まれない行為です。
どうせ目立つのなら悪目立ちでなく、所作なんかの美しさで目立ちたいですね。
さてあとは劇場に向かうだけ。周辺のおすすめスポットはこちら。
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