月組「応天の門」感想〜芝居が光る脇役編

前回に引き続き応天の門の感想の続きです。
なにせ印象に残った人が主演の方々の他にもたくさん居たので・・・。

さすがの幅広さ、清和帝の千海華蘭さん

今回で退団されてしまう千海さんの最後の役は清和帝。
少年の役でも難なくこなしてしまう研究科17年。あっぱれですよね。
ていうか92期が研17なんだということにもびっくりだったりします( ̄▽ ̄;)光陰矢のごとし。

声色から表情からあどけなくて本当に可愛い。
入内する藤原多美子の花妃舞音さんは106期なんですけど、隣に並んでても違和感がなくて凄すぎる。

幅広い役柄をこなせる千海さんの退団公演の役としては本当にぴったりで
もうこの姿が観られないのかと思うとかなり寂しい気持ちになったり、色々とクるものがありました。
けど晴れやかで穏やかな清和帝の姿を観てるときは心が落ち着く。

さすがの貫禄、風間柚乃さんの藤原基経と光月るうさんの藤原良房

個人的には礼華はるさんの役が好きでそっちの方が今回印象に残ったんですけど、
風間柚乃さんの基経の強大な悪役としての貫禄も凄まじかったんですよ〜。

今回退団の光月るうさんとのお芝居がまた素晴らしくて。
光月さんのお芝居の素晴らしさは前回のグレギャツで再認識してたんですけど
一緒に策謀を巡らせる基経とのお芝居良かったですね。
良房に従順なだけでは絶対収まらないのをわかった上で使ってる感と
わかった上で使われてるのはわかってるけどまたそれをひっくり返してやるからな感?

今何言ってるか全くわからなかったと思いますけど、まあ互いに利用しあう関係性が
あの短いやりとりから滲み出てるのがお芝居のうまさ
だよな〜と思った次第です。

あの二人が場というか世界観をぐっと締めてるから
主演側のグループのコミカルな場面も引き立ってたよな〜ってなんか思いました。

・・・偉そうな事言ってますが私はマジでただの一般人なので的外れだったらすみません_:(´ཀ`」 ∠):

百鬼夜行出た瞬間に絶対リーダーギリギリでしょと思った朝霧真さん

思った人結構居たんじゃないかなと思うんですけど百鬼夜行が出たところで
これ絶対ギリギリが率いてるよ、この集団絶対ギリギリがリーダーだよ・・・!

って思いました。お面つけてるけどリーダーが片足あげた瞬間に
圧倒的な朝霧真さんを感じてしまった。
理由は不明です、月組97期が好きすぎなだけかも。

あとで役名みたら黒炎って役名がついてました。絶対にワルだと思わされる役名。黒炎。
多分元々腕の良い忍とか暗殺やってた人だったけど
色々あって酒浸りになったり殺人衝動が抑えられなくなったりして
うらぶれてたところを基経に拾われたタイプのワルですよこれは。

※適当です、応天の門の原作でちゃんと設定があったら本当にすみません。

酔っ払いのお芝居も学者の父親も似合いすぎる佳城葵さん

百鬼夜行に取り殺される酔っぱらい代表としてまずは舞台に現れる佳城さん。
圧倒的な体幹から繰り出される千鳥足に我々のオペラも上がりっぱなしのことでしょう。違うかも。

そして酔っぱらいのあとは道真の父親・菅原是善として登場されてましたね。
落ち着きがあってきっと本や風流が好きで賢いからこそ藤原にたてつくことができない父親。
道真のような才はなくても大人としての視点がある人が身近にいるって大事な事ですよね。

ちゃんと息子から目を背けない父親という感じが良かったなと思います。
佳城さんの、穏やかだけど心情としては複雑なものを抱えているという表情のお芝居がとても好きなので
優しそうな中にある苦味みたいなのが堪能できたように思います。好きです。

自信満々検非違使リーダー國道の蓮つかささん

上司の在原業平を完全にナメてる視線のお芝居が最高でしたね。
普通にされてたらめちゃめちゃ人が良さそうなお顔されてるじゃないですか、蓮つかささんって。
でもこう、今回はちょっと斜に構えて挑戦的な表情されてるのめちゃめちゃ良かった〜!

あとはお衣装がお似合いでしたね、感想として正しいか不明ですが
ポフポフみたいなのついてて可愛かった。可愛。

普段検非違使同士で在原業平の事さんざんディスりまくって
酒飲んで大爆笑してるんだろうなって思いました。

仲間内で上司の悪口言いまくって盛り上がるタイプですよ彼は。
でも彼の悪口も絶対その部下たちで言い合ってると思うな。
高飛車な感じでプライド高そうだったんで。つまり何が言いたいかというと可愛かったということです。

また2000文字近く書いてしまった。
相変わらずクセめっちゃつよい白雪さち花さんのお話も書きたかったんですが・・・
手ガタガタガタガタァ!!てなってしまい殺される理不尽すぎな役まわり。

次はショーのお話もかけたら良いなと思います!応天の門面白かったな〜早くもう一回観たいです。

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