サイトー先生のオリジナル作品ということで、
何が飛び出してくるやらワクワクしながら観に行ったのですが、
個人的にはすごくちょうど良かったです!!!
特に回収されない伏線もなく、不可解な部分もなく
風呂敷も広げすぎず、けれども大団円!
そしてサイトー先生だな…!と思う要素もいっぱいで楽しかったです。
『フリューゲル -君がくれた翼-』ざっっくりのあらすじ
すごい簡単に言うと東西ドイツの時代から壁が壊れるところまでにあった
フリーダムおてんば歌手海乃さんと実直堅物軍人月城さんのドタバタラブコメです。
もう楽しいですね。時代背景は重たいですが話はライトで楽しいです。
幼いヨナス(月城さん)と母親(白雪さち花さん)が
亡くなったお父さんの墓参りに来ていましたが
突如秘密警察に囲まれて母親が連行されていきます。
ああ白雪さち花さんがっ!!!!!!ってなってると、
どうやら白雪さんが元ナチス党員で
ファシズムに加担していたようなアレで息子のヨナスとしては最悪〜!!となり
なんやかんやで共産主義東ドイツ側の叔父叔母に引き取られ
軍隊に入ってバリバリキャリアを重ねています。
心のしこりに母親がいるということがここでわかりますね。
で、東西ドイツを繋ぐ有効の印というか交流的な感じで
西ドイツから前衛的な歌手のナディア(海乃さん)がやってきてコンサートすることに。
その身辺警護とコンサートのプロデュースをイヤイヤ任されるヨナス(月城さん)
実は裏ではコンサートへのテロ予告があり、阻止の上犯人を突き止めるという裏任務もあるのでした。
どうなるやら!!みたいな。
登場人物が皆割とお茶目で可愛い
そんな感じであとはもうお茶目な登場人物が目白押し。
特にナディアのマネージャーのルイス(風間)さんは洒脱で良いですよね。
鳳月さんのヴォルフも真っ黒い感じが素敵。
徹頭徹尾自分の信念に従った行動をとる一貫性があって好きでした。
この人はこの人で哲学があるんだろうねって感じで。
月城さんと海乃さんの凸凹系コンビが好きな人には嬉しい演目
やっぱり演出家の方々も真面目一辺倒な月城さんと、
おてんば系海乃さんの役の組み合わせが好きなんでしょうか!?
ロマンス劇場とかもそうでしたし、グレートギャツビーもある意味そうですし、
振り回される月城さんが好きなんですかね皆、私もそうです。
そういう意味では今回の演目相当充実の内容でした。
海乃さん演じるナディアのコンサートの場面はサイトー先生の趣味が爆裂で安心感すら覚えた。
そうそう、これこれこの味よ!!みたいな。
海外でも味が変わらないハンバーガー食べた時みたいな。
あとは昭和剥き出しのプロデューサーのギャグ最高に笑っちゃいました。
ブレイクザウォールブレイクザボーダー壁ドンドンつって…
なのに壁の崩壊にはめっちゃ駆けつけてるところが好き。真面目か。
梨花ますみさんの長官殿が格好良い
この配役、サイトー先生センス良!!!ってなりました。
こういう梨花さんを見たかったって感じがストンとくる。
男勝りな口調で圧倒的に格好良いのに意外と融通が効く優しい上司なのがたまらないです。
また東ドイツに西の伝統を見せてやれ!!!!!と言いつつノリノリで指揮棒振るところも可愛い。
そして腰巾着の春海ゆうさんがまた可愛い。
あの掛け合いがテンポの良さを増してますよね。好きです。
壁崩壊の演出がめちゃくちゃ良い
ずっとコメディを織り込んで話が進んで行くんですが、
最後の壁崩壊のシーンの演出が非常に良くてびっくりしました。
いやびっくりするのおかしいかもしれないんですが、普通に感動的というか
東西ドイツの統一がなされるシーンとしての盛り上がりとしてすごく良くて。
大劇場の機構を十全に使った演出でおお〜〜っって思えたのが
この演目をより良い演目と思わせる要素の一つだったように思います。
いや〜あと夢奈瑠音さんの顔が拳大しかない神父、メガネ、あの穏やかな私服。
あまりにも最高ですね。我々の見たかった夢奈さんでした完全に。
あと東ドイツから西ドイツに潜入してる彩みちるさん可愛すぎて…出るたびにニコニコしちゃいましたね。幸せの青い鳥だ…
上手で観劇してたのでマイク交換シーンの時
ヨナスの部下カルテットが近かったんですけど
大慌てが本当に面白かったです。マッスルにこだわりまくる礼華はるさん可愛かった。
いや〜個人的には楽しくて良い演目でした、フリューゲル!!
ショーの万華鏡を「ばんかきょう」って読み方何回も教えてくれるのも好き。
なんか…サイトー先生のショー『満天星大夜總会』 -THE STAR DUST PARTY-を
昔うまく読んでもらえなかったからか!?って思ったり。まんてんぼしだいよそうかい!!
サイトー先生の後輩への優しさを感じました( ̄▽ ̄)
次回はガンガンネタバレありな感想書いていきたいと思います。
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