意外な人が輝いていた!銀ちゃんの恋感想

銀ちゃんの恋観てきました!
初演以外の花組版と宙組版はスカステで何回も観てたんですが、ようやく生観劇が叶い嬉しい。

ということで今回の銀恋の感想を書いていきたいと思います。
メインの役どころよりも大きく目を奪われた人が現れて
めちゃくちゃびっくりしました。
配信で見るのも良いけど、やっぱり自分が自然と惹きつけられる人が見つかる生観劇には敵いませんね。

新しくなった演出

専務のカラータイマーはなくなり、映画バカの歌がなくなってましたね。
橘と専務と秘書でウエストサイドストーリーのパロディし始めて面白かったです。
映画バカの歌が無くなったので専務が映画に必死なことが伝わりにくくなったなか、航琉ひびきさんは頑張ってらっしゃいましたね。遠心力を利用した専務のビンタ、大好き(笑)

あとキャメラさんの演出が斬新で良かったですね、そうきたかーって。
投影される映像と合わせて演技する花組すごいですね、結構な長尺あるのに綺麗に決まってました。


銀ちゃんの恋は無意味な例え話がないのが好きですね。カンパニーのちゃんこ屋のくだりみたいなやつがない。
石田先生も存分な昭和成分があるから変なくだりを挟まなくても満足できるのかしら。なんて。

もやしの演出も食べない演出に変わってましたね。
そして保険屋さんが紐で引きずられてくる。

水美舞斗さんの銀ちゃん、いい!

まずはメインの役どころの方々のお話から。
正直水美舞斗さんは銀ちゃんというよりヤスが合う人かなあと思ってたんですが、
近年は花組でもぐいぐい存在感を上げられていて、今回満を持して主演。しかも宝塚の中でも随一の破天荒、倉岡銀四郎。

下手側の席で観劇したのですが銀ちゃんが最初の方子分たちにちやほやされてるところ(ジミーと橘がきゃっきゃしてる時)

めちゃくちゃ銀ちゃん格好良い。顔が超涼やかで凛々しくて、これはスターさんだわ…って
すんごいお茶飲んでました。勧められるがまま麦茶的なものをグビグビ。

銀ちゃん汗だくでも格好良い。
朋子さんに振り回されている時の紙袋が「SUMIRE」「SHANGSHANG」「HANAHANA」「MIGHTY」みたいなブランド名で小道具さんの愛にニコニコしちゃう。
恋愛は、プラトニックが良いなーーーあの説得力が良かったですねぇ。

階段落ちが中止になった時の木材を掘り投げて一気に冷めた顔になるところなんかゾクゾクしました。
こんなに静かなんだって。舞台の上をまうホコリの煌めきすら静かで美しかった。

そこから小夏にプロポーズする銀ちゃんと後ろで項垂れるヤス、痛いくらいみんなの気持ちが伝わる芝居でしたね。
心根が本当は弱い銀ちゃんらしいおちゃらけがまた痛くて良かった。

大空祐飛さんの銀ちゃんが最高で野々すみかさんの小夏が大好きだっただけに、今回どうかしらなんて思ってたけど
今回の銀ちゃんも良いですね、憎めなさというか人懐っこさは大空祐飛さんより無いんですけど、
その分プライドの高さが前より大きい感じがして、

子役から俺は成り上がったんだ!!って気持ちと、子役上がりっていうコンプレックスのバランスが極上!!

大空祐飛さんの銀ちゃんはもう盲信させられる力がすごかったし北翔さんや華形さんのヤスは盲信する演技が凄まじかった。
なんかもうそういう宗教か?ってくらい惹きつけられる感じ。その分親分感じゃなくてカリスマ性だったんですよね。

水美舞斗さんの銀ちゃんは子分引き連れた親分って感じ。可愛さや人たらしとはまた違うスター感。
人によってこんなに違うんだなぁ。

飛龍つかささんのヤスが想像以上に良かった。

正直まあヤスは飛龍さんだろうなって誰もが予想してたと思うんですよ。
それだけ想像がついてたし、良いのもわかってたんですけど、生で観るとめっちゃくちゃ良かった。

華形さんとか北翔さんのヤスも良かったですしそれぞれ大好きなんですけど、
今回のヤスは少年みたいな雰囲気が残っていて、
大学でシェイクスピアとかチェーホフとかやってきた時も真剣だったんだろうなっていう部分に説得力がある分、

銀ちゃんに衝撃を受けてその煌めきにハマりきってしまったところがよくわかるお芝居でした。

何というか愛と憧れのバランスが新しかった。銀ちゃんのこと恐れているような、でも可愛がっているような雰囲気があったんですよね、不思議と。

だから殴られても嬉しいみたいな感じというか。親分としてじゃなくてちょっと見守ってる感じもあった。不思議。思ってるの私だけかもしれない。

小夏の星空美咲さん、しっとりしてて良かった!

歌も歌えるし、悲痛な表情も良いですね、まだちょっと面影があどけないので、往年の女優感という感じはしないのですが、
でも堂々とした舞台姿で妊婦姿もしっかり落ち着いた感じに見えたのがすごかった。

銀ちゃんの恋見るたびに思うんですが、スケバンにぶつかられるところ、いる!?めちゃくちゃ可哀想なんですけど(笑)
でもこの演目は石田先生しか無理だなーと思うので仕方ないか。

声が可愛い可愛いって聞いてたんですけど、別にアニメ声とかいうほどかな?全然気になりませんでした。
将来有望な娘役さんですね、新公ヒロインがまだなんて意外!!

私は保険屋さんに最高金賞をあげたい。

そうなんですよ、保険屋さん。すごかったんですよ、
今回動きも芝居も本気すぎて。本当に怪我するよ!?みたいな転び方するし、
全力で体当たりで、ほんの2、3分のことだったと思うんですけど、正直その場面目が離せませんでしたね。

しかもよく観ていると眼鏡を取ってる時は強気、かけている時は弱気みたいな絶妙な設定があるっぽくて。
最後のフィナーレ的なところでも要注目です。

演じられていたジェンヌさんは龍季澪(たつき みお)さん101期生。
お顔立ちがすごく華やかなのでハーフ…って、
いやハーフって呼び方は今よくないと言われてますね、
でもダブルとかミックスもなんか違うのかなという感じがして何といえば良いのかわからないんですけど、
ルーツが日本だけではない方が一番しっくりくるかな?

何にせよ観劇される方には是非ご注目いただきたい!!!最高でした。

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