ボイルドドイルオンザトイルトレイルのあらすじと感想

そう言えば昨日の記事であらすじとか1秒も書いてなかったや…と思いまして

今日はあらすじなど書いてみようと思います。

ボイルドドイルオンザトイルトレイルのあらすじ

ストランドマガジン社の編集部は今日も小説の連載を決める会議に勤しんでいる。
編集長のハーバート・グリーンハウ・スミス(和希そらさん)は届いた小説を全て没に。

いつもどおり小説の連載ナシのまま発行となり落ち込む面々。
ストランドマガジンは発刊以来小説の掲載がなく、売れゆきは最悪。
そろそろ小説を連載して人気雑誌に仲間入りしなければ廃刊になってしまうと大騒ぎ。
この大騒ぎがめっちゃ可愛い。ずっとわちゃわちゃしていて可愛いし
皆なんだかんだ編集長が大好きで可愛い。ストランドマガジン社。

アーサーコナンドイルの登場

一方医者として働くアーサー・コナン・ドイル(彩風咲奈さん)の医院は今日もガラ空き。
ドイルはその時間を利用して歴史小説の執筆に励んでいた。
尋ねてきた妻のルイーザ・ドイル(夢白あやさん)は天真爛漫で太陽のように明るい。
本当にめっちゃ明るいこんな奥さん全人類が欲しい。
医者が暇なのは皆が健康な証拠と今日もドイルを励ましてくれていた。
そこに郵便配達員のジョー(壮海はるまさん)が各雑誌社に
ドイルが送った小説原稿の束を抱えて尋ねてくる。

どれも封を切られておらず、雑誌社の面々は口々にドイルはもうたくさんと言ってくるのだとか。
落ち込みちらかしたドイルに、流行りの雑誌について教えてくれるジョー。
無邪気に振るう言葉のナイフが印象的ですがあまりにも笑顔が爽やかだから全然可愛い。

心霊現象研究会とかいう怪しすぎてワクワクする会にいるヒゲの縣千さん

そんなもん書いてられるかいワシャ歴史小説を書きたいんじゃと半ギレのまま追い返した夜、
ロンドンの街を歩いていると暴漢に襲われている人が。

なんとボクサーでもあるドイル氏は1対4くらいの暴漢を一人で追い払ってしまう。
彼が助けたのはなんとアーサーバルフォア(華世京さん)という大臣で、
圧倒的フィジカルに驚きつつも今から行く心霊現象研究会に誘ってくれる。

中に行くとド怪しいヒゲを生やしたメイヤー教授(縣千さん)という男が
霊媒や催眠術などを披露していた。

初心者ゆえの怖い物知らず的な感じで自分も催眠術にかけて欲しいと頼むドイル。
もちろん催眠術も霊媒もインチキのあやしきヒゲことメイヤー教授はかなり嫌々ながら催眠術をかけてくれるが
やはりかからず、霊感がゼロの男なのだとドイルについて周囲に説明する。

魔法のペンとシャーロックホームズとの出会い

小説もうまくいかないし催眠にかかる才能も無いしで落ち込み散らかすドイルだったが
そんな彼を見たバルフォアが魔法のペンをくれる。
なんとかかんとかという呪文(記憶力悪すぎて忘れただけで、なんかあるんです、
カルムスなんとかウンポラピーみたいなやつが、全然違うかもしれんホントすみません。)

を唱えると自動書記を行なってくれる魔法のペンなのだとか。
怪しいヒゲの縣千さんことメイヤー教授から受け取ったというそのペンはやはり圧倒的に偽物なのだが
家に帰ってゴチャゴチャ唱えながらペンを振り回していると、
なんとシャーロックホームズを名乗る顔があまりにも良すぎる男(朝美絢さん)が現れ
アラジンのジーニーみたいなテンションで歌い始めて、

ドイルの人生は成功への道を切り開いていく。

そして…まあ色々あるけどめっちゃ最高〜〜〜ハッピーミュージカルはこうでなくっちゃ〜〜〜

生田先生ありがと〜〜〜!!!!
みたいな話です。みたいな話ですよねどうですか!?

全体的に流れる空気感が軽妙なのに厚みもある、飽きる瞬間が無い

そうなんですよね、今思い返しても飽きる瞬間が全く無い舞台だったなって思います。
歌とお芝居の塩梅もいいし、何よりシャーロックホームズが11人居るので画面が華やかで楽しい。

朝美さんの000が引きつれてるホームズたち、
すごく仲間って感じで見なされてて大家族みたいで可愛いです。
まあ全部シャーロックホームズ自身なんですけど。なぜならそう書いてあるから。

途中で出てくるドイルの家族の話とか、ちゃんとドイルという人がどんな人生を送ってきたかとか
彼の根底にある情の深さみたいなものも描かれていて、ただコメディなだけじゃないんですよね。

雪組の酒浸りの父親といえば奏乃はるとさんみたいになってますが、
本当にうまいですよね…情緒不安定だけれど息子への愛がないわけじゃない、
複雑な人間性だと思いますがすごく説得力があるお芝居だと感じました。
普段あんなにコミカルというか面白い方という印象なのに、凄すぎる。

七転八倒のドイルですがこの実家の家族の事情が複雑だったことも
彼がやりたいことを次々挑戦し続ける人生の礎になってるんだろうなって感じがしました。

ドイル自身よりもシャーロックホームズが独り歩きしている状況が舞台の上でも作り出されつつ、
それでもフォーカスしてるのはちゃんとドイル自身という塩梅もすごく良かったですね。

いや〜今回のお芝居好きです。一回だけでも観られてよかった。

生田先生のパンフレットの寄稿文も素晴らしいのでもしまだお読みじゃない方が居たらぜひ!
おすすめです。個人的に今読む意味がある文章だと思いましたので!!

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