宝塚に関連するブログなんかを読んでいると聞き馴染みのない単語が色々出て来ませんか?
ヅカファンでは常識の単語や、ちょっとディープな単語まで紹介していきたいと思います。
<宝塚用語:タカラジェンヌが使う言葉編>
「なんとかさんし」
「なんとかさんし」って言うのジェンヌさんたちだけだと思うんですよね。
これは私たちでいう「いち、に、さん、し」という掛け声の宝塚版です。
きっと音楽学校の授業なんかで使われていて、
そのまま劇団に入った人たちが使うから定着するのかな〜と思います。
「頭がウニになる」
これは宝塚独特というよりも昔流行った言葉で、
現代では死語みたいなものなんですが、ジェンヌさんたちは現役で使ってらっしゃいます。
「頭がウニになってるんですけども」「もうウニウニ状態で〜」なんて仰ると、
意味を知らない場合「頭がウニに!?」と衝撃を受けるのですが、
頭がいっぱいいっぱいというニュアンスで使われています。
いろいろヤバくて脳が溶けそうみたいな感じですね、ウニって中身どろっとしてるので。
「ハクハクする」
これも宝塚以外でそんなに使ってる人みたことないなと思うんですけど、
焦るという意味で使われていますね。
「ちょっとハクハクしてしまって〜」「今ハクハクしているんですけども」
など、舞台挨拶でたまに聞くイメージですね。
ドキドキしてテンパっている、というニュアンスです。なんとなくかわいいですよね。
「闇稽古」
何か黒魔術でもやってるのかなと思われるような単語ですが、
これは消灯時間を過ぎてからも続行する稽古のことを指します。
宝塚市で不審者の事件があってからは消灯時間が1時間早まったのですが、
たまにジェンヌさんたちが「あの時の闇稽古、青春だったよね〜」なんて語られているのを見ると
一つのことに一生懸命ひたむきなんだな〜ということを改めて感じます。
なんだろう、文化祭前に学校に残るみたいな感覚なのかなって勝手に想像してます。
そんなチープな感覚にするなって言われたらそれはそう!
ともあれ夜に女性だけでは危ないので気をつけて帰って欲しいですね。。
悪いのは不審者なのに変な話なんですけど。
「組回り」
初舞台公演を終えた1年目のジェンヌさんは斑に分かれて各組に仮配属のようなかたちで出演をします。
そしてその期間が終わった翌年2月頃、
あらためて「組配属(どの組に正式に所属するかの発表)」があります。
昔は宝塚では花組、東京では月組といったように組を変えて出演していましたが、
公演と公演の間が短い今では、同じ組で過ごすようになっています。
昔に2組を回っていた名残から「組回り」という名称で残っています。
※基準は不明ですが、これが行われる年と行われない年があります。
「お掃除分担」「分担さん」
音楽学校時代に振り分けられる掃除場所について、
担当の予科生(音楽学校1年生)、本科生(2年生)が互いに誰だったかという話題がよく出ます。
「分担さん誰だった?」という場合は
「あなたが予科の時の同じ掃除場所の本科生誰だった?」という質問になりますね。
特にこのお掃除分担が一緒の人同士は接点も多い分エピソードも多いようです。
学年や組を超えた以外な繋がりが発見できますよ。
また、掃除場所に関して1番教室と言われる一番大きい教室は
成績上位者が担当することになっています。
また、音楽学校の成績上位者4名は委員として上から1番委員さん、と成績順に呼ばれます。
何か起きた時、学年を代表して怒られるという、中間管理職みたいな立場ですね。
なので1番教室担当だった〜と仰るジェンヌさんは成績が大変良かったことがわかります。
学生時代の掃除場所からいろんなことがわかるのが宝塚ならではという感じがしますね。
また「分担の分担」という単語も存在しており、
例えば1番教室担当の87期「早霧せいなさん」の分担の分担が実は
89期の「望海風斗さん」だったりと、どちらも雪組トップスター!などなど色々な繋がりが発見できます。
宝塚ファンをやってて楽しいところは
「ええっこの方とあの方にこんなつながりが!?」とか発見してワクワクすることですよね。
「機械係」
タカラジェンヌの機械係って何!?って感じがするのですが、
これは公演の練習時、音楽を流す際にテープの頭出しを担当したりする係のことです。
「私たち機械係だったから〜」という場合は
練習中ラジカセの魔術師をやってましたよというニュアンスになりますね。
未だMDやラジカセを使っているかは不明なので今後は機械係の役割も変わっていくのかもしれません。
「本役さん」「新公」
「新公」とは「新人公演」のこと、「本役さん」とは
新人公演で自分が演じる役を本公演で演じている人という意味ですね。
宝塚の新人公演とは1年目から7年目までの生徒さんだけで演じる公演のことで、
宝塚大劇場公演中に1回、東京宝塚劇場公演中に1回の計2回上演されます。
上演演目は大劇場公演で1ヶ月強上演されている演目と同じものになります。
「チョンパ」
完全に知らないと意味がわからない単語ナンバーワンかもしれません。チョンパとは客席の電気が点いた瞬間に銀橋にスターがずらりと並んでいる状態のことです。
主に日本物のショーは大体チョンパで始まります。
始まった瞬間に眩いライトに照らされたスターたちが現れる、まさに夢の瞬間です。大体チョンパで始まるとお客さんが「わあ…!」と感嘆の声を漏らすのが聞こえますし、重度のヅカオタになると、その声に何故か観に来ている自分もテンションが上がります。
「集合日」
集合日とは次回の大劇場・東京宝塚劇場公演に向けてのお稽古がスタートするため集合する日ですね。
ファンにとって特に集合日は大変おそろしく、気もそぞろな日です。
なぜかと言うと集合日では次回公演で退団する生徒さんの発表が公式HPに掲載されるためです。
大体初日から逆算して1ヶ月半前くらいにあります。
「組旅行」
本公演が終わった後に行われる組子全員参加の旅行です。
トップさんの退団公演だけ行われるという説もありますが、
色々な方のお茶会のお話から、そういうわけではないように思います。
大変な公演を終えたジェンヌさんたちに少しでも息をつく時間があると思うと、
こちらもなんだかホッとしますよね。
よくジェンヌさん同士の思い出話で「余興」という単語が出て来ますが
余興は組旅行の宴会で行われる余興を指します。
普通の会社でも社員旅行では新入社員が余興担当をすることが多いので、
そういう流れはどこも変わらないんだな〜と思いますね!
一般人にとって会社での余興というのは思い返すだけで頭を抱える地獄の思い出になりますが、
ジェンヌさんたちは楽しそうに余興の思い出を振り返っていることが多いので
やはりそこは普通の会社と違う点でしょうね。
どんな苦境(?)も力に変えるタカラジェンヌのみなさまには頭が上がりません。
今回は宝塚用語ジェンヌさん編をお届けしました。→ファン編はこちら
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