柳生忍法帖、爽やかな冒険活劇だった

宙組の千秋楽やSPEROの配信、アプローズの千秋楽など、
26日は盛りだくさんの内容だったと思うんですが、私は星組公演を観劇してきました!

やっぱりお芝居は予習必須だなという感じで、
多分何も知らずに観に行ったら何が起きたかよく理解できなかっただろうな〜と思います。

観る前に予習記事書いてて本当に良かった!!って心から思いました。
何せ私は前田慶次ですら一回で理解できなかったタイプでしたから_:(´ཀ`」 ∠):

ショー「モアー・ダンディズム」の感想はこちら

柳生忍法帖×宝塚要素満載の新感覚

めちゃくちゃテンションあがるオープニング。
キャラが続々出てきて、すれ違い十兵衛と出会いみたいな。物語を象徴する素晴らしい構成でした。
キャラそれぞれがわかっているとなお楽しめること間違いなし。めちゃくちゃ格好良い!

そして、速いんですよね、何がって礼真琴さんの殺陣!!!!!

柳生十兵衛と堀一族の女たち

さすが筋肉系トップスター。動きの俊敏さたるや宝塚の演目だっけ?と思うほどでした。
あとはやっぱり女の子たちに囲まれて焦ってるところ、可愛いんですよね。
「それを観にきた」って感じ。先生先生〜って言われながら引率の先生やってる礼さん可愛かった。
何の引率って復讐の引率なんですけど、遠足みたいで朗らか。

堀一族の女たちへのツッコミの仕方というか言い回しが礼さんらしい感じで、
あっこの礼さんのツッコミのやつ〜〜〜って嬉しくなっちゃいました。
お、おまおまおま、おま、お前たち!!みたいな感じ、伝わりますかね(伝わってなさそう)

しかしめぐり会いは再びをやると思えないほどの声の低さで最高でした。(楽しみで〜す)
ルーチェくんと本当に同じ人ですか!?

動かないで当身をし、相手を失神させる十兵衛先生強すぎる。
十兵衛先生が最強なのがありありとわかるから、女たちの戦いを安心して観られるんですよね。

味方七名が娘役って今までになかった感覚で個人的には良かったですね〜。
仲間が男たちっていう演目がほとんどですから。

そういう意味でも、柳生忍法帖という演目を宝塚でやることの意味は
大きいなって気がしました( ̄▽ ̄)

美形だらけの七本槍

これも宝塚ならではの要素ですよね。
瀬央さん花を咥えるのかな?と思ったけど咥えませんでした。

個人的には憲法家もとい馬鹿力系七本槍の
鷲ノ巣簾介(わしのす れんすけ)をやっている綺城ひか理さんの動きが良かったですね。
なんかこう俺今力貯めてるぜえっ!!みたいな感じ。

具足丈之伸(ぐそく じょうのしん)漣レイラさんは手下が巨大な犬3頭から
姉を人質にとられた3兄弟の子供に変更されていました。
原作小説でも七本槍からナメられているのに、手下が子供になると余計ナメられてそうだな!?と思いつつ。
非道さはゴリゴリに出せる役どころなのですごく楽しそうでしたね。
悪い顔がまたなんともお似合いになる方で(褒めてます!)迫力満点でした。

ひろ香祐さん(役名で言って)はお香スペシャリストみたいになってましたね。闇のアロマ検定1級。
すぐやばい香をかがせようとしてくる。隻眼では無くなってました。
舞台で隻眼だと十兵衛とかぶるからでしょうね!

性質上変更点が多い七本槍ですが、一人長い槍を振り回しまくってる方が居ました。
そう天華えまさんです。(役名で言って)

槍を使っての大立ち回りは派手で格好良いですね。
一気に五人刺しとかはやってませんでしたが、何人か槍で投げ飛ばしたりしてましたね。

娘の気持ちが全然わかんないパパ芦名銅伯

プルミエールでもおっしゃってましたが、
ゆら(舞空瞳さん)の突然の心変わりに「ハイ〜〜〜!?」って内心なってる銅伯様。

客席も割とハイ〜〜〜!?ってなってる雰囲気がありました。
あれはどういう心変わりなんだろう。序盤で香のくだりがあったから
その効果もある的な伏線なんだと思いますが。

心変わりする直前まで女に十兵衛殺させようとしてたし、
女心と秋の空って感じでしょうか。(適当)

銅伯とゆらの死に方は原作どおりでしたね。

愛月さんの芦名銅伯はさすがの貫禄で
108歳と言われても疑われないような妖艶な魅力に満ちてました。

芦名家に執着している姿もしっかり出されていましたし、
加藤明成をやっている輝咲さんがまたコミカルで表情の演技が素晴らしく、
相乗効果で芦名銅伯の勢いも増して見えたという感じもしましたね。

あの銅伯が執念と怒りに身を窶し髪の毛が真っ白になったのかなと思うと
なかなかグッとくるものがあります。

宝塚版柳生忍法帖は青春群像劇的爽やかさ

題材的には、一族の復讐が大きなテーマで非常に重たいんですけど、
堀一族の女たちと十兵衛先生の活躍がしっかりあって、必ず悪が成敗されるという流れがあるので
観ていてスッキリした気持ちになる舞台でした。

本当、柳生忍法帖を宝塚で上演した、というよりかは宝塚版柳生忍法帖という感じ。
絶妙なニュアンスですけど、本当にそんな感じです。
柳生忍法帖の名を借りた宝塚っていうか。

あとお父さん(朝水りょうさん)めちゃくちゃ良い声で格好良かったですね〜。
全ツや小劇場では重要な役をされている印象が強いですが、
大劇場ではなかなかだったので存在感がどんどん出てこられていて、良いな〜と思いました。

天寿さん演じる沢庵和尚と十兵衛のやりとりは
千秋楽に向けてどんどん深まっていきそうな感じですよね。
内容がギュッとなっている分、それぞれの場面にしっかり意味合いを持たせるのが大変そうな舞台。

次回観るのがまた楽しみです。観てない方には本当に予習をおすすめします!!(笑)

また最後の柳生十兵衛のセリフが良いですよね〜( ̄▽ ̄)

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