宝塚版RRRのラーマの違いについて思うところ

星組さんのナートゥを存じ上げてきました!
宝塚化が決まった時点で配信されている映画のRRRを観て
その魅力に夢中になった一人だったのですが、
今回の宝塚化、かなり上手くされているのでは!?!?٩( ‘ω’ )و

ミュージシャンのライブで良く見る吊り下げ型のLEDの電球の使い方が効果的で
舞台上を華やかに彩っていたのも印象的でした。
舞台では当たり前ですがVFXが存在しない分、映像に頼りすぎない範囲で光で視覚的に水と火を表している感じも個人的にはとても好きでした!

RRRの物語の共感性はラーマに、主人公性はビームに

これは本家のRRRを観た時にも思ったのですが、社会構造の中の一人として普段生活している私たち観客の共感性は割とラーマの方にあると思っていて。
まあ普通に考えたらそうですよね、自分の立場を昇進させて目的を達成したいラーマ(暁千星さん)
森から出てきてとらわれた女の子を救いたいビーム(礼真琴さん)で後者に共感を覚える日本人が居たら大スペクタクルな人生送りすぎだと思いますので。

その二人の対極の立場で思う心の共通部分に熱いものを感じられるのがRRRだと思うのですが
宝塚版のRRRもそこは損なわず、加えて宝塚らしい華やかさと上手く融合していて綺麗にまとまっていたと思います。

映画版RRRと宝塚版RRRの違いについてちょっと思うところ

映画版のRRRはかなりバイオレンスな演出も多いと思うのですが
宝塚版では総督の奥さんが生きていたり(しかも2階で客席降りしてるらしいですよ!!!)
ジェイク(極美慎さん)がちょっと良い奴になっていたりとそのあたりはマイルドになっていました。あとバイクが全部自転車なのも宝塚って感じでしたね。
ビームが腕輪を作るのが得意というくだりもわかりやすさのエッセンスとしてとてもよかったと思います。

ただ色々と本家RRRの血肉沸き踊る闘争の部分を重要視している方からすれば物足りないかもしれませんね。
私個人としてはラーマが処刑される前に言うセリフは谷先生とちょっとラーマの解釈が異なると思いました。

宝塚版ラーマのこのセリフは映画が好きな方にはどう映ったのだろう

セリフ内容としてはラーマは自分の行いに後悔していない、自分たちがダメでもいつか誰かが成し遂げてくれる。
そしてビームが成し遂げようとしたのは血の無い革命だった〜みたいな感じの内容なのですが
ラーマからすれば元々できることなら血の無い革命みたいなものをやってたと思いますし
そんなことを言っていられる段階では全く無いからイギリス側の警察に入ってあの立場になり映画冒頭で同胞3万VS自分で戦ってたと思うので、なんか違うんじゃないと思ってしまいましたね。

まああくまで映画と宝塚版のラーマは違う存在で、宝塚ではそうなんだな〜!!
と思えばそこまで気になるところじゃないですが…
映画が大好きな方はこのセリフどう思うんだろう?とちょっと気になるところではあります。

ナートゥの場面はさすが宝塚で最高でした!

パーティーのシーンが始まる時点ですでに娘役さんたちが裾を振り回しやすいドレスをお召しなのが最高です。
パーティーの最中おどおどしているビームと、悠然と会場を歩くラーマの違いなども最高でしたね。
ラーマの股下無限メートルなのかなと思うスタイルの良さで圧倒されました。暁さん本当に格好良いですね!アニキと呼びたくなる気持ちもわかります。
あと今回特に白目が普段より白に映えるよう目の周りをメイクされているのか
抑圧されているところでも見上げたときの白目の輝き加減が最高でした。
やはり「ナートゥをご存知か?」のセリフは素晴らしいですね。

礼さんの歌、ダンスも素晴らしいですし、舞空さんの可愛さは超級ですしジェイクの一人ダンスの場面も可愛いしですごくよかったです。
そして観客が思ってるよりも手拍子が早くなっていくところとか最高でしたね。
劇場でしかできない体験って感じでかなり胸熱でしたm(_ _)m

鞭打ちの場面の礼さんの鞭打たれ?お芝居がさすがすぎる

日本語がめちゃくちゃになっちゃった。1789でも鞭打たれていた礼さん。
さすが鞭に打たれるのがうまいですね。このシーンも映画で非常に印象的なシーンで。
民衆が駆け寄るところのエネルギーも、そこまで持っていく礼さんの歌声も暁さんの葛藤のお芝居も全てとても熱量があって素敵でした!!

星組パッションにふさわしい熱量の高い素敵な舞台でした。
観た後の満足感がとにかくすごい。次はそれぞれの役について書いていけたらな〜と思います!千秋楽まで無事に幕が開きますように。

よろしければポチっとお願いします。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村

error: Content is protected !!