【ヴェラキッカ感想】最強の美弥るりかさん

美弥るりかさん主演の舞台「ヴェラキッカ」の配信を観ました♪
TRUMPシリーズという
ヴァンパイア(作中ではヴァンパイアは差別用語でヴァンプと呼ぶのが主流)の一族の血縁や愛憎、
宿命が主題の舞台のある意味スピンオフ的な位置づけの作品です。

上部はネタバレなしの感想、後半はネタバレありになるのでご注意くださいね

これが本当の退団公演といわれる所以

美弥さんが演じるのはヴェラキッカ家の当主、
ノラ・ヴェラキッカという吸血種なのですが
場面に出てくるたびその姿が変わっていきます。

ノラという存在が見せたいものなのか、人によって見え方が違うのか。
それは作中で明らかになっていくのですが、
とにかくこのいろんな姿の美弥さんが、ことごとくお似合いで素敵で!

美弥さんファンの方がこれが本当の退団公演と呼ぶ意味がわかりました。
退団後に主演でここまでハマり役ができるのも珍しいんじゃない?ってくらい
美弥さんにしか演じられない存在でしたね。

愛加あゆさんの活躍が素晴らしい

宝塚時代よりはるかにのびのびした雰囲気を見せるようになった愛加さん
シンガーとして大活躍のあゆっちが観られてとてもうれしかったです。

えりあゆの時のあゆっちも大好きだったけれど、
今の自分らしさを大切にしているように見えるあゆっちも輝いているな~と思いました(#^^#)

ヴェラキッカのあらすじ

火事で天涯孤独の身になってしまった吸血種の少女キャンディスは
縁もゆかりも無いヴェラキッカ家の養子として迎え入れられることに。

キャンディスを受け入れるヴェラキッカ家の当主「ノラ・ヴェラキッカ」は
吸血種を縛り付ける統治に反対の立場をとっており
独自の領地を築き統治しているらしい。

一体どういうことなんだろうと少しの不安を感じるキャンディスをよそに、
ヴェラキッカ家の面々は毎日豪勢な暮らしをして楽しく生きている。
現れた当主ノラはとても美しく優しい吸血種で、キャンディスの心も少しずつ安らぎを覚えていく。

吸血種たちにとっての思春期、
繭期の少年少女たちを養子として受け入れるノラの目的は。

そしてヴェラキッカ家の家族になるにあたり、唯一守らなくてはならい家訓

「ノラを愛すること」の意味とは。

ヴェラキッカは宝塚ファンにとってもおすすめしたい作品

吸血種が主体の耽美な世界観と、素晴らしいシンガーの方々
そしてシックで美しい衣装と華麗なライティング。

外部の舞台ってものによってはセリフが全然聞き取れない人がいたり、
歌詞が全然聞き取れない人がいたりってことがあると思うのですが、ヴェラキッカはそういうことは一切なく、
終始世界観に引き込まれ、集中して楽しめました。

何より美弥さんの美しさ。宝塚の男役よりももっと性別があやふやな存在で素晴らしかったです。

美弥さんが好きな全人類絶対見たほうが良いと思います!!!自信をもってお勧めします!!

以下はネタバレありの感想になります!!ネタバレNGの方はご注意ください

ノラ・ヴェラキッカ(ネタバレあり)

ヴェラキッカ家の当主として存在したノラ。
その存在の本当の意味を知って二回目を観ると全然違った景色が広がります。

「私を愛してくれ」

シオン・ヴェラキッカのイニシアチブによって生み出された共同幻想のノラにとって家族をつなぐ家訓。
なんて切ないんだろうと思います。
鉄格子に閉ざされ互いの顔も知らないまま、現実をみるために必要な幻想に心を浸し。
そうしてなんとか生きたノラ。
実際のノラがどこまでも子供のように弱弱しくて、それが幻想のノラと大きくギャップがあって。
そこもまた切ないんですよ(T_T)

ポスターのノラの服は出てこないんだなと思ったら、最後のシオンと出会うノラがその恰好で
涙が止まりませんでした。

本当のノラは誰のことを恨んでもいないでしょうし、
生きている三人に罪悪感を抱いてほしいとも思っていないだろうことが作中でわかるのですが
生き残った吸血種たちは罪悪感を抱え、幻想の中のノラに救いを求めてしまう。

それが救いになるのですが、同時に心の弱さでもあり、とにかく切なく美しいお話でした。

人によって評価が分かれると思いますが、個人的にはハッピーエンドだったなと思います。
たとえ幻想だとしてもそれを悲しむ必要はないのかなって。

ほんと、美弥さんが好きな方全員観たほうが良いおすすめの舞台でした。。。

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