「蒼穹の昴」初日から千秋楽までで変わった点

雪組公演「蒼穹の昴」大劇場千秋楽おめでとうございます!
千秋楽の観劇は叶いませんが、前日のセディナ貸切に行ってきて、
またお芝居の熱量が上がっているなぁと思った点や
ここはもしかしたらこだわりなのかも?という点があったのでまとめてみます。

まずは新しく気づいたところから。

李鴻章(凪七瑠海さん)と光緒帝(縣千さん)の違い

ということで、この二人は劇中唯一共通した小物を扱うシーンがありますが、
何だかお分かりになりますでしょうか。

答えは筆です。

閣下は今日もお忙しい♪ソングで李鴻章が筆を持っているシーンと、
奏乃 はるとさん演じる康有為と光緒帝が一緒になって勅令をたくさん出すシーン。
昨日観劇していてふと思い出したのですが、中国と日本では筆の持ち方が違うんですよね。

で、それを踏まえて手元に注目して観劇していたのですが、
李鴻章さんの筆の持ち方、もしかしたらちゃんと研究した中国の持ち方なのではないかと。
縣さんの方は場面が正面なのでよくわからないのですが、日本的な持ち方に見えるような。

今回の観劇は基本的に15列から20列くらいでの観劇だったため、
そこまで前の方で観てはいないんですよね。これから東京公演でご観劇される予定の方は、
是非お二人の筆の持ち方に注目してみてはいかがでしょうか。

もし李鴻章さんが中国的な筆の持ち方まで研究されているのだとしたらさすが専科だなぁと思います。
もしくは、原田先生のこだわりなのかもしれないけれど。

彩風 咲奈さんの梁文秀の熱量に充てられる周囲

もう一つ感じた、お芝居の熱量の方はこちら。
初日近辺に観た梁文秀は割とクールで洒脱な青年と言った感じだったのですが、
千秋楽前日に観た梁文秀は最初とくらべてずっと熱さが増している気がします。

彩風さん自体がどういう雰囲気の方なのか、私はそこまで詳しくないのですが、
今まで演じてきた役がわりと熱い男が多いように思っていて。
故に梁文秀という人を生きていく中でどんどん熱さが増して行ったのかなぁと。

特に白太太の春児の占いが実は嘘の内容だったと知るシーンや、
諏訪さきさん演じる譚嗣同が日本大使館から出ていくシーン。

そして蒼穹の昴の中でもおそらく一番泣けるシーンの
春児が梁文秀に生きて欲しいと願いに来るところ。

この辺りはかなり熱量が増していて、
テンポもよくすごく引き込まれるお芝居になったなぁと個人的には感じました。

専科の面々のお芝居の日々の変化

特に変化が大きいのは西太后の一樹 千尋さんかなと思います。
西太后の一言を最後に場面が展開する部分が多いお芝居だと思うのですが、
まあその迫力のすごいこと。場の引き締まり方と威厳が。。。

もちろん元々素晴らしかったと思いますが、
千秋楽に近づくにつれてより熱くなって行ったように思います。いかがでしょうか。

また、もう一人お芝居の熱量がより上がったと思うのは白太太の京三紗さん。
こちらも最初から完成されていた役のように思いますが、
やはり人の運命を左右し、そして運命を変える力を信じる人ということで
言葉の力強さが初日よりどんどん強くなって行ったように思います。
久城 あすさん演じる岡圭之介に梁文秀を助けて欲しいと嘆願するところは特に白太太の必死さが伝わってきますよね。
それに受け答えする久城さんの温かみがすごく好き。
さぁ、あっちでお話ししましょうって久城さんににこにこ言われたら一気に落ち着くわよ。

前回の感想でも触れました、朝美さんのお芝居も引き続き素晴らしく。
ちょうどお誕生日に観劇できたことを嬉しく思います。

今日はさよならショーもある千秋楽ですね。

李玲玲として今回のお芝居を完璧に生き抜いた
朝月 希和さんの最高の娘役力が発揮された素敵なショーなのでしょう。
娘役さんの退団が多い中、トップ娘役さんのさよならショーなので
とても華やかな場面が多そうですね。東京千秋楽は配信観劇したいと思います。

素晴らしい秋晴れに包まれた大劇場千秋楽が尊い時間となりますように!

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