「RYOFU様がご乱心だァーッ!」月組公演感想

あれ!?RYOFUの感想書いたと思ってたんですけど書いてなかった!!!
ということで書いていきたいと思います。

鳳月杏さんが一生しなさそうなご乱心をする呂布が見られて幸せでした。

この男武将にしては脚が長すぎる、鳳月杏さんの呂布

肉割きの子、獣として蔑まれ人に踏みつけられた過去を持つ呂布。
スカステで栗田先生もおっしゃっていましたが、ただの裏切りの武将としてではなく人としての呂布の側面が押し出されていて魅力的でした。

人間という人間全てを踏みつけてやるという暗い炎を灯して生き続ける呂布が、欲と情の間で揺れ動く感じ、すごくよかったです。
特に天紫さんの雪蓮に抱く想いはありつつも赤兎馬に魅入られてしまうところ。
なんとも言えないシーンですよね…。人としての呂布の情を蹴散らす過去の苦しい想いと怒り。

結局呂布が戦場でしか生きられないのは戦っている瞬間にこそ彼の生があるからなのかなって感じがします。
彼が誰よりも強いからこそ己に課した生き方の縛りも誰より強くなってしまったというか。

そんな布様のご乱心も仕方ないとは言え、強すぎるので本当に大惨事です。
丁原(佳城葵さん)もおそらくどこか違和感に気づいて居ながら見ないふりをしていたんだろうなというのが切ない。
でも息子みたいに本当に可愛がられる呂布は呂布じゃないから仕方ない…ああ。
ここの丁原の無念に溢れた最期のお芝居好きでした。

鳳月さんが、血に塗れ、鋭い目線で人を睨みつけているところが存分に見られて幸せでした。
呂布様の最期は口から一筋の血を流し幕が降りていくわけですが、あの騒がしい戦場でゆっくり流れていく血が
とても静かでなんとも言えず美しいと感じてしまいました。

栗田先生!!!ありがとうございます!!呂布に流れているのも人の血だった。

柔であり剛な天紫珠李さんの雪蓮

私も戦場で馬を並べられたら…!という雪蓮に戦場を知らないからそう言えるのですよと返す呂布ですが、
この物語の雪蓮の豪傑な振る舞いを見ていると(馬並べたら意外と首取りまくるかもよ!?)と思いました。赤兎馬乗りこなすかもよ

呂布に全てを奪われた雪蓮は記憶すら失うものの、五体満足で生き残ったのは不幸中の幸いというか( ̄  ̄)
というか忘れられてよかったですよね、おかげで恋心を取り戻すわけですから。
そう書くと予定調和すぎる感じが出るのですが、ここで苛烈なリアリティを追求されても呂布は霞むしこっちもしんどいので個人的にこの展開好きです( ̄▽ ̄)

貂蝉を差し出せと言われた王允(夢奈瑠音さん)に自ら身代わりを申し出る雪蓮。
その上董卓(風間柚乃さん)の寝首を搔こうって言うんですから本当に豪傑ですよね〜。

物語の中で、全ての選択が人のためを想ったものだった雪蓮。その彼女が最後に呂布と心を通わせるのがなんとも言えない。
普通に考えれば呂布は彼女にとってあらゆる者の仇じゃないですか?それでも最期、自分の心に従ったんだねって私はそう感じました…。美化しすぎかなあ。

かつての名君、風間柚乃さんの董卓

人の手に千枚通しみたいなやつブスゥーッ!!って刺すしすぐ斬り捨てようとする常時ご乱心系主君。
寝所の鏡は三国志の有名エピソードから来ているとのことですが、董卓様が寝る前にあの鏡の前でご自身の顔をいろんな角度で見ているかもしれないと思うと急に可愛く感じます。

めちゃくちゃ布を羽織っている方の裸足ってなんであんなに良いんでしょうか、急にすみません。
着込んでる人の裸足だ…!とやたら喜んでしまったのは私だけですか?その後千枚通しグッサー事件が起こってしまいますが。

他に、高級な棗のデスお菓子を強要する菓子ハラ事件も引き起こしていただいています。
あのシーン、物腰穏やかなのに殺意が満面すぎて好きです。おやおや(殺意)みたいな。というか棗でしたっけ、急にわからなくなってきた、観劇が一ヶ月前だから。間違っていたらすみません。

あと李粛(礼華はるさん)と李儒(彩海せらさん)がそれぞれ異なる熱い視線で董卓様を見つめてるのがまた良いですよね。風間さんの董卓様の瞳に光が入らない感じの冷たいお顔大好き。

なんかその方が面白いからという理由で人の結婚を破断させないでください、董卓様…!!

王允(夢奈瑠音さん)と丁原(佳城葵さん)という父親

もう我慢ならん!とその場で立ち上がる系パパの丁原(佳城葵さん)と妥当董卓のために裏で根回しする系パパの王允(夢奈瑠音さん)
この二人がRYOFUの中ではパパキャラ(パパキャラ…?)として出てきますが、立ち回りが対比的で好きです。
そしてまたこのお二人のお芝居がそれぞれ大好きなので出てくるたびついついオペラで追ってしまいます。

王允も丁原も重要な決断を自分の中でぐるぐる考えて人に相談せず決めてしまいそうな感じがあるんですが、
下す決定がそれぞれ真逆な感じがする。王允は慎重に、丁原は大胆に。みたいな。言語化が難しいんですけど。

失った娘が記憶を失った雪蓮として帰ってくる王允、呂布に雪蓮を奪われる丁原。なんとも因果な感じです。
丁原のオーディオコメンタリー付きでRYOFUが観たい。と思いました。

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