瀬央さんのコメディー、だからこそ難しい

この時を待っていたと言わんばかりに満を持して瀬央さんのコメディ主演が発表されましたね。
そして東上!おめでとうございます。

これで今後の花組と星組はトップと2番手が両方95期になっていくわけですね。
タカスペとかあったら賑やかだったんだろうなあ。

私はグラフなんかでよくある
タカスペ楽屋同期はみだしショットみたいなのを楽しみにしているので
この状況下で公演できているのを重々感謝した上で、
タカスペが無いのがやはり寂しいです(T ^ T)

オスカーワイルドの喜劇

セリフの力がすごく強い舞台ですがその分そこに説得力を持たせる存在感が必要ですよね。
公式サイトのあらすじは大体こんな感じ。

オスカー・ワイルドの戯曲「An ideal husband(理想の夫)」をもとに、
独身貴族の青年が、“理想の夫”とされる親友のスキャンダルを巡って、やがては真実の愛に辿り着く姿をユーモラスに描く。
舞台は19世紀末のロンドン。プレイボーイの子爵アーサー・ゴーリング卿は、友人であるロバート・チルターン議員の邸で開かれた夜会を訪れる。そこには、アーサーと関わりの深い三人の女性の姿があった。

今やウィーン社交界の花形となったローラが故郷に戻り、チルターン邸を訪ねたのには訳があった。
それは政界一高潔な紳士と名高いロバートに、ある“切り札”を突き付け、彼女の不正に加担する議会演説を求めること。
「地位を守るため脅しに屈するか…はたまた、身を亡ぼしてでも正義を貫くべきか…?」
苦悩するロバートから全てを打ち明けられたアーサーは、彼の窮地を救うべく奔走することになるのだが…

https://kageki.hankyu.co.jp/news/20210831_004.html


主人公アーサーは独身を謳歌する貴族の紳士。
友情のために奔走するも、英国ならではの「騎士道精神」というか、
貴族の「ノブレスオブリージュ精神」によって秘密裏に動きたい気持ちが強くあり、
友人のロバートやその妹のメイベル、ロバートの妻ガートルード、
そして恐喝に来るローラそれぞれの思惑と交錯して様々な窮地に直面する。

男役のメインどころはアーサーとロバートの2名と少なくなっていますが、
娘役さんの時点で3名メインの役が居るのは嬉しいですね。

瀬央さんのファンがみんな待っていたからこその難しさ

悲劇は脚本の力でどうとでもなると言うと語弊があるのですが、
セリフそのものの力の強さがあって、
日を追うごとに深みが増していく部分があると思います。

一方コメディに関してはセリフがどれだけ面白くなるかは
その間や言い方次第なわけで、
これが慣れてくれば来るほど深みは増すものの、新鮮さは失われていくんですよね。

お笑い芸人でも同じネタが脳裏に焼き付くまで練習するんですが、
やっぱ慣れてきてしまっているのが出ると一気に客席の温度が下がります。
笑いを仕事にしている往年の芸人さんでもこのさじ加減は難しい。

そして瀬央さんの面白さって
ご本人の素の挙動や発言の面白さに依存しているところが大きいと思うんですよね。
その分他の人よりも間の取り方のセンスは磨かれているんだろうと思うんですが、

元々面白い人にとっては
自分が言わない言葉というか、自分の言葉じゃないもので笑いを取るってすごく難しい。
笑わせようとふざけるのと、真面目に演じて笑いを取るのは全く別物で
演じる人の芝居の力がモロに出るんですよね。

そしてコメディーの恐ろしいところは
やっている本人がもう何が面白いのかわからなくなってくるという沼が広がってるところ。

主演作品全てのジャンルが異なるというのも面白いところですが、
満を持して巡ってきたコメディー作品がどのように仕上がるのか今から楽しみですね。

ナウオンとか絶対爆笑するだろうから録画しなきゃ。

瀬央さんは昔お茶会に行ったことがあって、
その時からこっそり応援しています。星組見るとつい目で追っちゃうんですよね。

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