星全ツ「モンテクリスト伯」初演と比較

星組の全国ツアー「モンテクリスト伯・グランカンタンテ」を観てきました。
今回はモンテクリスト伯の方に焦点をあてて
初演と比較しての変化や、今回新しく加わった演出についてなどなど、
書いてみたいと思います・:*+.\(( °ω° ))/.:+

狂言回しは演劇部の学生から海賊二人組に

2013年の初演時はハイスクールの演劇部員たちが「モンテクリスト伯」を上演する
という体でその予習を顧問の先生とやりつつ話を回して・・・という
ザ・石田先生な演出でした。
今回の2022年星組再演ver.ではハイスクールの演劇部員の役が無くなり、
海賊のベルツッチオとルイジヴァンパの2人が狂言回し
に。

伴って、役の出番や序列も
モンテクリスト伯→フェルナン→ベルツッチオ
→ルイジヴァンパ→ヴィルフォール=ダングラール
くらいの感じになっていたように思います。

全国ツアーの人数を考えつつも
今の星組に合わせた感じで良い改変だった
のではと思います!

修正・追加されたセリフ

モレル社長のモラルの無い発言が修正に

2013年に観たときでもこれはちょっと・・・と思っていた
フェルナンを見かねた父親が腐った性根を叩き直して欲しい!とモレル海運に息子を預けるシーン。
預けられたフェルナンを見てモレル社長が言い放つ

「モレル海運は戸塚のヨットスクールではない!」
→「モレル海運は矯正施設ではありません」

に変更されていました。
変わってて良かったなと思いましたね。

言い過ぎな妻の発言が修正に

ダングラールの妻であるエルミーヌが、
破滅したダングラールと離婚の話になったとき言い放つ

「アンタの息子が種無しだったのヨォ!」
→「女は子供を産むための道具じゃないわ!女にばかり原因を求めないで!」

みたいなセリフに変わっていました。
でも唾を義母に吐くのは変わってなくて笑っちゃいました・・・( ̄▽ ̄)

アルベールの突然のマッチポンプ講座

マッチポンプの説明は余計だったと思いますが
要はアルベールが海賊にさらわれたのを助けてくれたのがモンテクリスト!というのを
もう一回わかりやすく言うことで、なぜ決闘するのかを明らかにしたかったんだと思います。

まあマッチポンプの説明は余計だったと思いますが・・・
そんなところもダーイシ先生の醍醐味ですね!

「マッチポンプですよぉ!片手にマッチ、
片手にポンプを持って火をつけては消してを繰り返す!!」

って息子に急に説明されるメルセデス、どんな気持ちなんだろう。
そんな例えどうでも良いから決闘やめなさいで頭いっぱいだと思うなぁ。

そこは直さないんだと思ったところ

私はモンテクリスト伯結構好きなんですけど、
アルベールとモンテクリストが親子だってわかった時に

「お前は私とメルセデスの一夜の火遊びで生まれた子・・・」

って冗談言うの本当に頭おかしいと思う。すごい冷める!
一応ね、その後に「じゃないぞ(ふふっ)」みたいな感じに言うんですけど、
「今日から君のその涙を拭うのは僕の仕事♪」とか歌ってた男が
ようやく親子として会えた息子に下ネタギャグを言い放つの嫌だわ〜。
子供の気持ち考えろよ・・・。と思っちゃう_:(´ཀ`」 ∠):

そこだけは9年経っても変わってなかったのでちょっと残念でした。
まあでもダーイシ先生だしって感じはあるけど!

子供のこと愛の結晶って例えるのはクセなんだろうなぁ。
(月組公演でも「愛の結晶ちゃん♪」とかセリフあったし)

星組公演と宙組公演を比較して

お芝居がかなりナチュラル寄りになっていたなと思います。
まあ宙組公演は大劇場公演だったので、上演回数が格段に多いし、
観るタイミングによって慣れとかでどんどんお芝居が大きくなったのかもしれませんが。

星組は割とみんなサラッとしている。
この辺は好みですね!

メルセデスとダンテスが互いにぶつかり合うシーンはやはり泣けます。
歪んでしまったダンテスを止めたいベルツッチオのお芝居は初演verが好きかな。
でもあれはきたてる同期コンビだったから出たものだと思うし、
再演のベルツッチオはより「部下」感がちゃんとあって、
その存在の説得力はすごく良かった
と思います。

何より礼さんより大きいありちゃんが
主人の周りで元気な子犬っぽい部下なの可愛い!・:*+.\(( °ω° ))/.:+

まだ公演は始まったばかりなので、千秋楽に向けてどんどん深まっていくのが楽しみですね♪

ちなみにアドリブは三悪人が料理について語り合うシーンで
ご当地の料理が出るっぽいです。

大阪は551を超推してました。みんな好きなのかなあ、私も好きで〜す美味しいよね♪( ̄▽ ̄)
久しぶりのモンテクリスト伯、楽しかった〜!無事に全国回れますように!!!

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