月組は誰も死なない!「Dream Chaser」感想

「桜嵐記」のめちゃくちゃな気持ちで書いた感想はこちら。
桜嵐記の記事だけで1万字ぐらい書いてしまったので分けました。
言及したいジェンヌさんが多すぎて!!

さて、桜嵐記で頭痛がするぐらい泣いた後はショー「Dream Chaser」が待っています。

このショーも本当に素敵でドラマティックなんですよね。
まさに中村暁先生!!って感じで堂々とした王道の構成。

情勢が情勢なのであんまりたくさん劇場に足を運べなかったのが口惜しい。
けれど千秋楽の配信は絶対見るぞと今から意気込んでおります!

Dream Chaser個人的見どころポイント

プロローグ 「Dream Chaser」

私自身ピアノ主体の曲が好きでして、
今回のプロローグの、冒頭から明るすぎないピアノのメロディと、
その幕の向こう、大階段に一人立つ珠城さん、そしてこれからの夢へ誘うような三日月のライト。

画面の美しさに惚れ惚れするような、夜空が広がるような場面でしたね。
そしてその後続々と降りてくる月組の方々。

あ~~ショーが始まる!!と心が高まる瞬間です。

何より今回の公演から全員で舞台に立っていて、やっぱり迫力が全然違うんですよね。
オケの演奏もありますし、ああ私が享受してたものってこんなに素晴らしかったんだ・・・。
と恥ずかしながら再確認しました。

第2章 「情熱(スパニッシュ)」

脚なが!!!!!!!!!!!!!!!!!

と当たり前のことを思いながら上手に現れた鳳月杏さんを見ていると、
暁千星さんと美園さくらさんが舞台上に。はは~んこれは美園さんを取り合って
暁さんが射殺されるパターンだな(雪組ばっかり観ていた者並の感想)と思って観てたんですが、まさかの暁さんの方が無理に迫る感じで、
鳳月さんと美園さんが結ばれるパターン。

途中で下手に暁さんが悔しそうな表情でハケていくので

はは~んこれは射殺するための銃を取りに行ったんだな(雪組ばっかり観てた者並の感想)

と思ったんですがなんと射殺されませんでした!!!

また娘役さんが他にもたくさん出られているんですけど、あのレースの黒い扇を開いていくところ、
あ~~最高宝塚!!!宝塚観てるわ!!!!ってめちゃくちゃテンション上がりました。
娘役さんがスンとしてるのが好きなんですよね私は。(可憐なのも好き、結局全部好き)

第3章 「ミロンガ」

暁千星さんくらいになるともう人がいなくても壁ドンをするんですよね。
かつて壁が無くても壁ドンをしていた月城さんと対照的です。
目の前の美女に目もくれずただ無人の壁に壁ドンキメられちゃうんですよ。

みろんが??と思ったんですが、足技がかっこいいタンゴの舞踏会の場面ですね。

また挑戦的な感じで各カップルが格好良く踊るんですよ。
やたらキメが毎回アクロバティックな深緑のスーツと萌黄色のドレスのコンビが素晴らしい~。
男役さんは蘭尚樹さんかな~と思ったんですけど合ってるのかしら。

鳳月さんの脚の長さにまた注目してしまうんですけど、
あの手をこう向けて「オラ来いよ」みたいに上にサッてやるやつ(全然伝わらない)
めちゃくちゃかっこよかったですね!!!!見てました???見た方が良いですよ!!!!
あ~肩から動かすと勇ましい感じになるんだな・・・て勉強になりました。私はやる機会ありませんが。

何より珠城さんずっと踊りまくってるのに全然軸がブレなくてすごくないですか?
トップスターって誰より忙しくて大変だろうに、踊り通しで。。。
さすが運動神経抜群トップさんだなとめちゃくちゃ感動しました。
それに付いていく天紫珠李さんと海乃美月さんもすてきでしたね。これからの月組も楽しみ!!

中村暁先生のショーは場面ごとの時間が結構長めに設定されていて、
自分がハマらないショーの場合は結構たっぷり時間あるように感じるんですが、
今回の月組ショーは体感20分くらいに感じる個人的どハマりショーでした。

第4章 「I’ll be back」

最近流行のK-POPの場面ですね。アイドル系男役って感じのメンツです。
K-POP全然詳しく無いのでわからないんですが、2PMさんの曲だそうです。

あとラップも流行ってますがなんとどっちもありました!!お得~~!!
月城かなとさんがこうして若手の男役さんを引き連れて
パフォーマンスをされていると、
カンパニーのナユタ君がアクツさんの後を継いでコンサートやってるみたいですね。

CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-の時もクリスタル・・・クリスタル・・・
と囁きつつ珠城さんが若手男役さんを引き連れて踊る場面がありましたね。
あの時はミネラルウォーターの宣伝アイドルっぽかったですが、
今回の場面はまた時代に即した現代風な感じでガラリと雰囲気が変わっており、
それぞれのスターさんごとにちゃんと演出されてるんだなという宝塚のスターシステムの恩恵を感じました。

第5章 「Dawn(暁)」

いいですよね~好きなんですよこの暁ってタイトルで衣装が深い青色で。

夜が終わって希望がやってくるって感じがするというか。
場面の切り替わりとともに
壇上に暁さん、珠城さん、鳳月さんの三人のシルエットが浮かぶのも格好良い!!!
打楽器主体のボンボコいうノリノリの音楽が耳に心地良いです。
娘役さんを引き連れて降りてくる美園さくらさんがまた格好良いんですよ~~。
強い娘役さんの表現って格好良いし、月娘に合うな~と思います。

美園さん背中の筋肉とかよく見るとかなりすごいですよね!!
娘役さんってすごく華奢に見えるのに動いた時に少し見える筋肉が日々の努力を感じさせます。
肌を出す衣装が多い分気を使って体を鍛えてるんだと思うと日々の研鑽に頭が上がりませんね・・・。
毎日ポテチ食ってダラダラしてる場合じゃないなと、食べるけど。

第6章 「Hymn of life(命の賛歌)」

月城さんと白いお衣装!!合わないわけが無かった・・・。
昔からなんでもできるイメージなのですが、最近本当に声がめちゃくちゃ良いですよね。
雪組時代、前田慶次の新公の時点でもかなり仕上がったお声だな~と思っていたのですが、
芝居、ショーともに耳にすっと入ってくる、とても深い声になられていて感動です。

白い人たちがたくさん出てきたので、
珠城さんが神的な存在として降臨するタイプの場面かなと思いましたが、
薄紫の上品なお衣装で、ささやかながら存在感のある綺麗さが素敵でした。
流れとしては一旦全員に裏切られたあと、娘役さんが戻ってきて希望を説いて
また他の男役さんも集まってきて大合唱という雰囲気の場面でした。何この説明、伝わってます?
白だけあって退団を少し意識する感じの場面でしたね。
退団者同士で笑顔で笑い合ってる姿大好き委員会もこれには満足。

今の情勢に対してのエールみたいに感じられる歌詞で、グッときます。
中詰が暁で、この命の讃歌の場面では背景に青空が広がるところも良いですね。

そしてフィナーレでは夜の帳のような鮮やかで深い青色になり、
デュエットダンスで大階段に月が昇る、この展開も凄く好き!!

フィナーレ

ここで風間柚乃さんか!!!と。もうすでにスターとしての貫禄バッチリな風間さん。
フィナーレの幕開きを任されるのも納得です。
もうすでに研15なのでは?と感じるほどの存在感に今後の期待が止まりません。
主演舞台も楽しみですね。ワイン色のお衣装がまた渋くてお似合いで格好良かった~~。

そして上手から深みのあるピンクのお衣装を着た美園さんが登場。
脚の部分が一部シースルーでとてもお似合いでした。
娘役さん達と絡みのある場面。
海乃美月さんと美園さくらさんは魅力が結構対照的だなという印象を持っていたのですが、
その分ここから始まる新しい月組にも期待が高まります。
美園さんのキレのある、男役さんに負けない存在感の力強いダンスが
これからは観られなくなるのが寂しいな~と思いながら眺めておりました。

ロケット

フルメンバーのロケット。やはり迫力が全然違いますね。
とても気合が感じられる綺麗に揃ったダンスで、羽根の先の動きまで揃っている姿に感動でした。
やはり色々な想いがあられたのだろうな・・・と感じます。

黒燕尾

大階段が出てきて黒燕尾が始まります。
退団公演らしいシンプルな黒燕尾の姿の珠城さんを見ると、
あらためて月組男役としての矜恃を感じますね。
珠城さんの燕尾の尻尾の扱い方がすごく好きなので最後にまた観られて良かった・・・。
回転の軸がブレないからか、速度が早いからか、翻りが本当に綺麗なんですよね。
緊張感と、いい意味での和やかさが入り混じった雰囲気で、今の月組の雰囲気が伝わるようでした。

高師直をやってた紫門さんがいつもどおりロイヤルな雰囲気で燕尾を着こなしているのを見ると
なぜか安心してしまう不思議な気持ちに包まれつつ(本当に高師直が見事すぎて怖かった)

デュエットダンス

ピンクのドレスの娘役さんとクラシカルな黒燕尾の男役さんのデュエットダンスって
嫌いな人この世に居るんか!?!?!?と思うくらい好きなんですよね。

このたまさくコンビをみるのも最後なんだな・・・と思うと寂しいのですが、
たまさくコンビはこうなんというか、ベタベタしたコンビじゃなく、
それぞれがそれぞれの考えを持っていて、
公演にあたっては互いに強力して、一緒に隣を歩いて乗り越えていくって感じが好きなんですよね。
ラブラブなコンビもそれはそれで好きなんですけど、
一緒に戦ってきたパートナーという感じのコンビが添い遂げ退団するのがまたぐっとくるんですよ~~~。私だけ!?

これだけ踊ってもリフトの軸がブレない珠城りょうさん、圧巻でした。
炊いてあるスモークの竜巻ができるタイプのリフトをする男役さんって本当に格好良い!!

月組男役と珠城さんの絡み~ソロ

美園さんがエトワールのため、ここからまだまだ珠城さんが踊ります。体力無限大か!?
汗だくの珠城さんの汗を光月さんが優しく拭うところ本当に素敵。関係性がにじみでる感じで。

他の皆さんもすごく良い顔で見守ってるんですよね珠城さんを。
下級生の頃から抜擢が続いた珠城さんのプレッシャーやいろいろを
こうして見守ってきたメンバーなのかなと。そう思うと目頭が熱くなります。

パレード

エトワールは美園さん。またこのお衣装のドレスが本っっ当にお似合いなんですよね。
淡い青色から白のグラデーションで、前面が広く開いていて、脚が綺麗で
スタイルの良さが存分に出されながらも甘さがありながらも・・・で最高でした。

満を辞して登場する珠城さんを見守る月組。
やっぱり舞台に立ってる人数が多いとそれだけでフィナーレの華やかさが段違いですね。
オケの演奏も戻ってきて、本当に良かった・・・と思うと同時に
これからもこの素晴らしい舞台の幕が途中で下りてしまわないよう、
自覚を持って行動しなきゃな~という気持ちになりました。

以前に比べ大劇場はかなり静かになりましたが、
やはり同行者が居ると喋ってしまう人がいるのも確かで・・・。

私は自分にできることを、精一杯やっていくしかないなと改めて思いました。

にしても桜嵐記は涙涙なんですが、Dream Chaserは本当に心が明るくなるようなショーで。
この二本立てめちゃくちゃ最高じゃないですか!?
退団公演が当たり続きってすごいですよね。
これからは「退団公演は不作」のジンクスを覆していくのかもと思うとワクワクしますね~。

桜嵐記感想はこちら

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