いよいよ珠城りょうさんや美園さくらさんをはじめとする方々の退団公演、
桜嵐記やDream Chaserの大劇場千秋楽が近付いてきました。寂しい!!
月組でまた見られるようになった、珠城りょうさんと鳳月杏さんのコンビ?というんでしょうか、
ペアが私はとても大好きだったので寂しい気持ちでいっぱいです。
今回は個人的に珠城さんが出演されている演目で大好きだった役やポイントなどを書いて
あとで何度でも読み返せるよう、思い出を…振り返っていきたいと思います!
「グランドホテル」お披露目公演と思えない堂々たる再演
グランドホテルといえば涼風真世さんの退団公演として思い出深い方も多かったと思います。
当時はオットー・クリンゲラインを主役にした物語でした。
珠城りょうさんが主演でお披露目公演として再演するとなった際は
オットーのよき友人となるフェリックス・フォン・ガイゲルン男爵が主役の物語となり、
別側面からまた新たな魅力が発見できる舞台に生まれ変わっていましたね。
ポスターに印刷されていた、「ようこそ、人生(グランドホテル)へ」という言葉を見た時
めっちゃくちゃ期待値が上がったことを昨日のように思い出せます。
ポスターの一言コメントめちゃくちゃ好きなのに結構減りましたよね〜。
ウエクミ先生と生田先生は永遠に書いてくれそうですが(笑)
男爵の、気品がある外面的な姿、
グルーシンスカヤ(愛希 れいかさん)に対して誠実でいたい気持ちと、
実際的に資金繰りに苦心しているその裏腹な感じの葛藤がたまりませんでしたよね〜。
宇月颯さんの演じた運転手に追い立てられ、徐々に追い詰められていく姿が印象的でした。
また宇月颯さんは普段から取り立てやってんですか!?ってくらい
間合いも仕草もタイミングも素晴らしかったんですよね。
追い詰められた男爵は、人の財産を盗み、運転手に借金を返しホテル代を支払った上で
エリザヴェッタ・グルーシンスカヤと一緒に街を出ようとしますが
盗みの現場を抑えられ、銃で撃たれて死んでしまいます。
またこの絶妙にいやらしい社長を演じる華形ひかるさんも素晴らしかったんですよねえ。
貧乏神から格好いい花男から、こんな社長まで演じ切る。専科で戦われただけあります。
駅で待っているグルーシンスカヤは決して来る事の無い男爵を期待に満ちた瞳で待ち続ける。
夏美ようさん演じるドクターが「ここに人生なんてない。」と言うエピローグがまた
往来する人たちのそれぞれの人生の交錯と切なさと大人の魅力がグッと詰まった本当に素晴らしい舞台でした。
書きたいことがありすぎて終わりそうなので語りたいことは山ほどありつつもこの辺で抑えねば。
宝塚の演目の中で一番グランドホテルが好きと言っても過言でないほど、大好きになった演目です!
「All for One ダルタニアンと太陽王」珠城りょうさんらしい魅力が炸裂
有名な三銃士に小池先生ならではのエッセンスをたくさん盛り込んだお話でしたね。
ガスコーニュ出身のダルタニアンは太陽王ルイ14世(愛希 れいかさん)の剣術指南係の任を受けます。
しかしルイ14世には大きな秘密がありました。
出生時、男女の双子で生まれたルイ14世。王様は占い師の
「双子は不吉であり、同時に生まれた女の子は捨てなくてはならない」という発言に
仕方なく従おうとしましたが実は捨てたのは男の子という大失敗を犯します。
本当に王位を継ぐべき男の子を失った王室は、
残った双子の女の子をルイ14世として育てることに決めていたのでした。
本当は女の子のルイ14世は、お気に入りのカツラとドレスで度々お城を抜け出し街に出ます。
女の子の姿のルイは「ルイーズ」と名乗り別人を装いますが、
ひょんなことから真実を知ってしまうダルタニアン。
この本当は女の子だってわかった時の対応がもうまじで珠城りょうさん〜〜〜!!!って感じなんですよ。
全然伝わらないですね。でも観た人にはわかるはず。あのすぐサッと離れて、急にドギマギする感じ。
なんか珠城りょうさん自体がカラッとした印象のある男役さんなので、
めちゃくちゃ紳士な対応のお芝居に全然嘘が無いんですよね。
最後はハッピーエンドで大団円になるので、劇場を出るときまでるんるん気分でいられるのも良かった。
やはり一本もので絶望感があるエンドだと、フィナーレが華やかでも思い返してしまったりしますもんね。
悲劇も悲劇で美しくて好きなんですけどね。
「カンパニー」結婚したい男一位の青柳誠二
いやずるいですよね。青柳誠二という男を珠城りょうさんに演じさせた点に関して、
私たちは石田先生に感謝し続ける必要があるんではないか!?と思うほど素晴らしかった。
元雪組トップスターの望海風斗さんも珠城りょうさんが演じた役の中で結婚したい人ナンバーワン!と
歌劇で太鼓判を押されていましたね。
大切な奥さんを亡くしたあと、どこか気持ちが晴れないまま日々の仕事に従事する
製薬会社勤務のサラリーマン青柳誠二は、
やったことも無いバレエ団のプロデューサー業務を押し付けられてしまう。
そのカンパニーで新たに出会う人々との交流を通し、
新しく様々なことに気がついていく・・・。というお話ですよねざっくりいえば。
高崎美波を演じる愛希れいかさんもひたむきで、それでいて女の子のちょっとした狡さも持ってる。
可愛いんだよなあこの二人の交流が!!!!!
私の周囲のヅカオタは結構酷評してる人も多い演目なんですが、私個人としてはこの舞台は
ストーリーというよりか、各配役のジェンヌさんが作り上げた役のキャラクター性が愛おしくて
めちゃくちゃ好きなんですよね。
原作を読んで舞台を観ていたらきっと印象も違ったのかもしれません。
石田先生の舞台は嫌いじゃ無いんですが、
なんだろうある一定の年頃の女性に不愉快な感情を覚えさせる何かが確かにある時があるので・・・。
ストーリーで敬遠している方も今一度、それぞれのジェンヌさんにスポットを当ててみてみて欲しいですね。
とっても可愛いキャラクターが目白押しなので!!!
「BADDY」
BADDYがこんなに最高にアタるなんて、きっと舞台で披露するまで誰も予想してなかったんじゃ無いでしょうか。
悲劇を書かせたら右に出るものがいないんじゃないか!?という上田久美子先生がまさかのショー。
しかもなんだか思った感じ(なんか耽美そう見たいな)とは全く違う。
初日の幕が開くまで私の数少ないヅカ友とああでも無いこうでもないと憶測を飛びかわせたものです。
幕が開いて現れる私たちのスーパースター悪の権化BADDYは評判が評判を呼び、
最後にはチケット難に陥る程大成功を見せたのでした。
トップスター自ら大階段でサングラス、タバコを蒸して天国なんて行きたくないクソ喰らえだぜ!という態度。
クラシカルな宝塚を愛する岡田先生とか卒倒したんじゃ無いかしらと思いつつも
私自身めっちゃくちゃ大好きなショーになりました。
悪いことがしたい、いい子でいたい。という印象的な歌詞を歌いながら中詰で銀橋を渡りつぐタカラジェンヌが
なんだか妙に人間らしくて、でも確かにフェアリーでって不思議な舞台でしたね。
何よりBADDYが人間臭くて、ちゃんと感情があって、でも確かに悪事は働いていて。
私たちにとって悪って何なんだろう?もしかして、普段から知らないことをただ恐れて悪としていることに対しての
上田先生なりのアンチテーゼなのかな?と思いつつ見た覚えがあります。。
きっとさよならショーでも姿が観られることでしょう!!!!また奴が月からやってくると思うと
なんだか今は、ただ涙が出そうです。
「I AM FROM AUSTRIA」
やっとたまさくかいって感じなんですが、満を持してが正しいです!
美園さくらさんの魅力って私はちょっと小悪魔っぽい、実は計算していそうなところだと思っていて。
そういう聡明でありながらも、ちょっと人たらしな小悪魔ぽい役エマがビタッと来たのが
I AM FROM AUSTRIA だったんですよね。個人的に。ちょっと通販番組ぽいようなオーバーな話し方が
キュートでありながらも色っぽくて。
ホテルエードラーの一人息子ニック(珠城りょうさん)と出会い、様々な出来事を経て
恋に発展して、と流れはめっちゃ王道で、最後どうなるかってのもわかってるんですが、
それでも確かに二人のすれ違いのシーンにはため息を漏らしてしまうし、
大団円を迎えたときには感動しちゃうんですよね。
マッチョマッチョ!!!の暁千星さんもめちゃくちゃ素敵だった。
完全にサッカー選手に見えたもんな。。。私がサッカー知らないだけなのかもしれないけど。
まさにイメージ上のサッカー選手って感じで。
ああなんかもう語るに尽くせぬ思いがどんどんでてきてしまって、
私が珠城りょうさんとか美園さくらさんがトップコンビとして一緒に演じる舞台を見るのも
これで最後なんだなあとしんみりしています。。。
どうか明日の大劇場千秋楽も、その先の舞台も最高の体験と幸せが皆様に待っていますよう。
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