「阿修羅城の瞳」で妖しく輝く星娘さんたちと鬼御門の話

昨日に引き続き阿修羅城の瞳の話をしていきたいと思います。
礼真琴さん、暁千星さん、極美慎さんの話はこちらの記事で書いています!

本日は鬼の皆さんと鬼御門の皆さんのお話を…

圧倒的な存在感の阿餓羅(あがら)を演じる白妙なつさん

今回の公演で退団されてしまうのですが、
役所としては本当にめちゃくちゃ格好良くて素敵でしたね…

主人公の前に立ちはだかる役ってどうしても
トップ娘役さんを救い出す展開が多い分、圧倒的に男役さん率が高いので
そういう意味でも今回の公演は阿修羅はじめとする
女の姿をした鬼たちが敵なのすごくよかったと思います。
娘役さんのお芝居をじっくり大劇場で観られることって少ないように思うので!
いや星組さんは柳生とかもやってましたけど、あれもやっぱり十兵衛と芦名銅伯とかの存在感考えるとわちゃわちゃに映るからまた違うと言うか、好きですけどね柳生忍法帖の皆さんも!
はあ阿餓羅にとっての救いも滅びなんでしょうか。鬼たち悲しすぎる。阿修羅の誕生をずっと待って灼きつくしたいほどに人の世を憎む理由がこの方にもあるんだろうと思うと
やっぱり鬼の皆さんも元々は人なんでしょうかね。その辺気になります。
原作の舞台を拝見出来ていないので、その辺りも明かされているのかもしれませんね?
もしくは宝塚のオリジナルキャラクターな可能性もありますが。

白妙さんの深くてハリのある声、役にぴったりハマっていて
めちゃくちゃよかったですね〜!底知れない感じがして大好きでした!( ̄▽ ̄)

紫りらさん演じる吽餓羅(うんがら)

元々お顔が小さくてすごく可愛らしい方なのに
人ならざるものの笑い方しててぞくぞくしました。

ちゃんと表情でこの方は人の味方じゃないなってわかるの素晴らしかったです。

白妙なつさんと紫りらさんがシンメというか
対の扱いなのすごくバランスよかったですね。
この配役をした小柳先生に心で拍手を送っておりました。
またお二人の姿が尼僧なところもめちゃくちゃ人類にとっての皮肉に感じられてたまらないです。
この辺からもやっぱり救いを求めてるのかな鬼も…って思ったり。それにしても救いの方向が世を全て阿修羅に破壊してもらうみたいな方法なのでやっぱ鬼だなと思うんですが。

美惨の小桜ほのかさん

もうこの白妙なつさんと紫りらさんを率いてるのが小桜ほのかさんなの星組の!!!今の!!!娘役強くて最高!!!!ってなっちゃいました。
まさにお三方とも今しか観られないので観られて本当によかった。というかこの三人が本当に格好よかった。

阿修羅のことを待ち焦がれていた三人のそれぞれ抱えた痛みみたいな話気になりすぎませんか?
美惨は極美慎さん演じる邪空が死ぬ場面で一緒に死ぬんですけど、
そのときに鬼にとっての救いは滅びなんだって悟って死ぬんですよね。悲しすぎるよ〜〜〜!!!
あの瞬間ってやっぱり自分のことも言ってると思うんですけど、この先で出門に倒されるだろう阿修羅にも向けてる感じがして本当に切ないです。
鬼だけど絶対三人とも愛とか恋とかの感情を知ってると思うんですよ。

それでも鬼それぞれ苦節の果て、死ぬときその瞬間にようやく救われてるのかと思うとそれは嬉しいような、なんというか本当に感情が激しくアップダウンしますよね〜_:(´ཀ`」 ∠):

圧倒的な敵役として君臨し続け、死ぬときも決してチープじゃないところが好きでした。やっぱり倒され方って大事だなって。

考えてみたらこのお芝居中倒される敵役ってめっちゃ多いじゃないですか?邪空はじめ、鬼の三人もそうですし、最終的には阿修羅もそうで。
最低でも5回は人が倒されるところを描かなきゃならないってなった時に、マンネリしない展開を用意するって大変だろうなというのと、改めてお芝居を作る演出家の皆さんってすごいなと感じたりしました。

可愛いのにちゃんと怖い笑死の瑠璃花夏さん

飯田の戻橋でつばきと出会う明らかに人じゃない頭部をした鬼の笑死。
どうして子供がこんなところに?と戸惑うつばきの前に放つ
「子供じゃないよ、鬼だよ」の一言があまりに冷たいのにちゃんと子供らしくて怖!!となりました。瑠璃花夏さんは素晴らしい娘役さんですね。でもつばきもあんだけ頭から角生えてて普通のこどもだと思うの大丈夫!?疲れてない!?つばきには角が見えてない設定なのかな。

あのセリフ一言だけで笑死がどんな鬼なのかちゃんとわかる感じがしてすごかったです。無邪気で愛らしいけど絶対に近づいちゃいけない雰囲気がする!

笑死はただ見ているだけ。って最後に出門に向かって言うんですが、どんなことを思い、どんな風に世を見続けているんだろうと思うと笑死が背負ってるものも重たいように思います。

鬼たちを見つめる表情もガラス玉みたいな瞳がキラキラしてるのに表情はあまりなく、本当にぞわっとしました。でも可愛い。
笑死が舞台に出てると可愛いな〜という気持ちと怖いよ〜!の気持ちが同居して不思議な感覚でした。

鬼御門三界衆

阿部雷王の碧海さりおさん、阿部鳴王の夕陽真輝さん、阿部震王の大希颯さん、この三人が三位一体!!ってしながら戦うの可愛かったですね。
まともな鬼御門ちゃんと残ってた!晴明先生!ありがとう!!と思ったのも束の間、邪空が強すぎてすぐ魂持って行かれて鬼に憑かれるの切なかったです。でもちゃんと意識が戻ってよかった本当に。

病葉出門はもう鬼御門にも江戸にも戻らないんでしょうけど、それでもずっと出門が生きてていつか再会できるってこの三人は信じてくれてる気がします。
そして晴明先生含めて肩組んで飲みに行ってほしい、でも一緒に飲んでた晴明先生は実は替え玉で〜って急に妄想し始めてすみません( ̄▽ ̄)

阿部毘沙門(天飛華音さん)と阿部大黒(稀惺かずとさん)

邪空の側近ポジの鬼御門の二人。出門と再会してつばきを追う途中で邪空に斬られ鬼に憑かれます。普通に考えて絶対死んだと思ったので最後この二人も意識を取り戻していてよかったです。

まあ考えてみれば確かに、物語において死ぬ必要はないキャラですもんね!?

濃くて華やかな顔立ちの天飛さんとスッキリした顔立ちの稀惺さんのバランスめちゃくちゃよかったですね。

二人が鬼に憑かれた後の骨っぽい飾り?みたいなやつ格好良かったです。
あと邪空の周りをサテライト的にフラフラしてるのも可愛かった。あれに関しては邪空がフラフラさせてても、二人が元の意思?で邪空の周りをフラフラしてるとしても可愛いので可愛いです。

この二人は自分を斬った邪空を恨むんでしょうか、それとも邪空の孤独に寄り添ってくれるんでしょうか、
個人的には後者だといいな〜ってなんだか願っちゃいました( ̄▽ ̄)

南北先生、晴明先生と桜姫の話もしたいのでまた明日その辺を更新します!!阿修羅城の瞳面白い!!

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