意味不明ショー「ジャガービート 」の考察①

前回ジャガービートのふわっふわの感想を書いたのですが、
意味がわからないままもう一度観るのも勿体ないかなと思ったので、
パンフレットの場面説明を見返して、理解しようと頑張ってみました。
とりあえず中詰の話中心ですが、長いです。

結果、夜中に突然ハイになった怪文書みたいなツイッターを更新してしまい
フォローされてる方は困惑したかもしれません…。
普段あまりつぶやかないのに急に140字ギュウギュウでツイートしたら怖いですよね( ̄▽ ̄;)

※あくまで私がこう読み取りましたって話なので気軽に楽しんでいただければ幸いです♫
正解は斎藤先生の脳内にしかありません。

※12/5追記
ナウオンやプルミエールを見た結果、

中詰で歌い継ぐ4名のテスカトリポカ的兄弟神の象徴の人たちも含めて
頑張ってトヒル(黒曜石)の鏡を割っているような話があり、
テスカトリポカがテスカトリポカを砕く!?!?!?!?と混乱したので

また謎が謎を呼んでしまいました。
やっぱりみんなで鏡割ってよくわかんないけどヨッシャー!が正解で良いのかなと思う次第です。

ジャガーとは一体何なのか

ジャガービートに於ける最大の問いですね。
えっ?もっと色々謎はあるでしょって・・・?確かに。
まあ、局地的な謎は山ほどありますけど
ショー全体を通してジャガーって何なんだ?っていうのは一つのテーマたり得ると思います。
時空を超える謎の存在過ぎて動物の枠におさまってないと思います。

これはパンフレットに答えがありまして、まとめると

宇宙空間の名も無き荒廃した砂漠(HELL DESART)に
宇宙を旅する幻の鳥クリスタルバードがたまたま来てて、
その星を侵略してるマーリンに羽をもがれるものの、
恋の担い手クピド(キューピッドのこと)の歌で舞ったら
奇跡が起きて砂漠がジャングルになりやがてJAGUARが誕生した。

ということなんですね。だからジャガー(礼真琴さん)は単純に動物じゃないわけです。
クリスタルバード(舞空瞳さん)は旅行中に羽をもがれてて、保険に入ってるか心配になります。
マーリン(暁千星さん)の蛮族具合、半端ない。

みなさんも観る時は、まず
「ここがHELL DESART・・・それはかつて桃源郷だった場所・・・」と思いながら観ると
気持ちが乗ると思います。

そして第二場のJAGUAR BEATは名もなき星の救世主JAGUARの誕生を祝う謝肉祭だそうです。

結局BEATはハートビートでしょうね。ジャガー誕生心臓の鼓動みたいな。

でその救世主がクリスタルバードに恋をしたことで話が始まるわけですよ。
羽もげてる割にクリスタルバードは想像以上に移動します、追いかけますよね。
タフ。

結局あの中詰は一体何事なのか

宝塚歌劇全てのショーの根幹に関わる問いみたいになってますが
ジャガービートのマジで意味がわからん中詰限定の話です。
※冒頭のツイッターのも中詰に関わる話です。

まず場面の説明ですが
「黒曜石(トヒル)の鏡に閉じ込められたクリスタルバードを救い出すため
JAGUARは翼を手に鏡の世界の空を駆け巡る」

世界観がすごい。もう着いていけない。
そして「テペヨロトルという神にジャガー獣を見立て描かれる
アステカ神話のエピソードをオリジナルにリメイク」

「摩訶不思議なレビューシーンで綴る豪華絢爛な中詰シーン。」

と続きます。摩訶不思議なことは間違いないです。
そして我々はアステカ神話について調べる必要がありそうです。

アステカ神話のテペヨロトル

私は「テスカトリポカ」という名称の方が馴染みがありました。
同一存在というかなんというか、テスカトリポカの一側面が「テペヨロトル」みたいです。
※偉そうに言いましたが私はアステカ神話に何も詳しくないので
「テスカトリポカ」と「ケツァルコアトル」という単語しか知りません。

テペヨロトルことテスカトリポカは
アステカ神話の主要な神の一つで、司るのは大熊座、夜空。
テスカトリポカ=「煙を吐く鏡」という意味だそうです。ナワトル語で。

でこの鏡というのはメソアメリカ一体で儀式に使用された黒曜石の鏡のことを差すのだとか。

なるほど、モチーフは中詰に散りばめられているんだなということがよくわかります。

明るく楽しく怖い歌詞の歌を歌う中詰

中詰が始まると頭がホケホケの瀬央さん(トヒル)が出てきますよね。全長2mくらいありそうな。
・トヒルはマヤ神話の神の名前でキチェ語で黒曜石という意味らしいです。
三回読み返しても頭に入ってこない文章ですね。

「マジ!マジ!マジック♫」

と私たちが(マジとマジックどっちなの!?)で頭がいっぱいになる歌が始まります。
まさか正解がどちらもだとは思いませんでした。

で、中詰あるある番手順の歌い継ぎになっていくんですけど
みんなそれぞれクリスタルバードの羽を持って歌い継いでるので
言うなれば敵将の首を片手に歌歌ってるみたいな感じだと思います、手柄だぞ!みたいな。

また、歌詞をよく聴いてみると意外とダークなこと歌ってまして、
JAGUAR側の私たちとしては敵陣の宴に迷い込んだみたいな感じ。

「鏡に映し出されたその姿 偽りに抱かれた 終わることのないブラックシーズン」

春夏秋冬の四季には無い黒の季節。
怖過ぎるでしょ春夏秋冬て。

「NO!リアル YES!ファンタジー」とか
「真実は闇の彼方 閉じ込められた 鏡の中のプリズナー」
超明るく歌ってますが普通に怖い歌詞ですね。
夏休みに虫取りに出かけた子供もセミ捕まえたらハイになりますよね、
瀬央さんもそんな感じなのかな。

テスカトリポカと四兄弟神(頭がホケホケの男役たち)

ご機嫌に歌い継いでいくホケホケの男役さんたちはそれぞれ
の神(綺城ひか理さん)、の神(暁千星さん)、
の神(天華えまさん)、の神(極美慎さん)
と配役が振られています。これは4兄弟神だそうで
それぞれがテスカトリポカの一側面みたいですね。

その中でも黒が最もテスカトリポカと呼ばれているんだそうです。
とりあえず暁さんが重要なんだなって思ってたら大丈夫な感じですね。

ご兄弟仲良く歌ってらっしゃって何よりです。
人からもぎ取った羽を片手に・・・蛮族・・・。

なぜガッシャーン!!で大盛り上がりするのか

観てて何かわからないけどガッシャーン!!ってなって
謎の幕が持ち上がり、なんだか皆さん大盛り上がりでよかったな〜
って思ってた部分があるんですけどあれが神話になぞらえた部分みたいですね。

テスカトリポカはジャガーに姿を変えて、
それまで自分に無断で世界を支配していたケツァルコアトルにブチ切れ、世界を破壊
しているんですよ。
多分それがあの鏡を打ち壊すくだりのモチーフになっていると思います。

で神話と違うところについて・・・
テスカトリポカ自体って元々別に良い神として存在してるわけじゃないんですよね。
あくまでただ神なので善とか悪とか無いというか。
何ならどちらかといえば夜の神なんでダークめな方というか。

しかしジャガービートJAGUARは
クリスタルバードの呼び起こした奇跡で生まれた惑星の救世主なので
あの鏡を打ち壊し、クリスタルバードを助けることで
一つの惑星を救いました!ヤッター!!みたいなことなんだと思います。
ガッシャーーーン!!!で本当、みんなヨッシャー!!
って感じでしたからね。急に荒削りな内容になって申し訳ないですが。

ただ、なぞらえている神話的に、
その代償として世界が一つ壊れている可能性があるのはなかなか面白いですね。
とまあとりあえずJAGUARという存在と中詰について色々書いてみましたがいかがでしたでしょうか。
私も一度しか観ていないので色々誤りがあるかもしれません。ナウオンも実はまだ見てない!

ただ正解も無い話なので続きの更新も軽く楽しんでいただけたら幸いです!( ̄▽ ̄)
暁さんのマーリンや瀬央さんのバッファローについて書いていく予定、です!

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