美園さんと珠城さんから伝統と多様性を考える

美園さくらさんが宝塚卒業後、院試合格を果たし
慶應に進んだというニュースが話題になっていますね!
というかいましたね!ワンテンポ遅いけど、ニュースを読んで
なるほどなぁと思いましたのでちょっといろいろと。

たまさくというトップコンビ

なんていうか、今回のニュースでより思ったんですが、
本当に対照的なコンビでしたね、たまさく。
どちらのこともそれぞれ好きなんですが、
コンビ的にはやっぱり不仲だったんだろうな〜と。

あの千秋楽の緞帳前のやりとりが生まれた違いの根源みたいなものを
今回のニュースで改めて思いました。

私個人としては
お二人の舞台上のパフォーマンスに何回も感動させてもらいましたし
どちらのことも好きですよ・:*+.\(( °ω° ))/.:+

進み方が違った二人

若い頃から抜擢され周囲のプレッシャーに圧され、時には心ない言葉に晒されながらも
全ての時間を芸事に捧げ続けトップスターになった珠城さん、
そして近い境遇でありながらも物事を俯瞰して見ることができ賢く、
全ての時間を芸事に費やさなかった美園さん。

この辺非常〜〜に難しいですよね。どっちの気持ちもわかる。

多分全てを芸事に費やしている側から見れば、
勉強してる暇があるなら芸事に集中して欲しい、
今しか出来ないことをもっと頑張って欲しい!と思うでしょうし、
勉強も仕事も並行し頑張りたい人からすれば、勉強も仕事も今しか出来ないことであり、
それを両方限界まで頑張っている状態でしょうし。

進学という選択肢もある美園さんにとっては、
芸事だけをすれば良いって考えに至る必要もありませんから
芸事に全てを捧げる人とはどうしても芸事に対する熱量が違う。

元々愛希さんとペアを組んでいた珠城さんからすれば
美園さんの娘役として足りない点みたいなものが結構目についてしまったんではないかなと。
愛希さんも超努力を重ねる人という感じでしたしね。

勉強に対してのスタンスは人それぞれ

歌劇団では芸事に文字どおり「全て」を捧げることが正しい集団ですから
美園さんは自分の考えや辛さを周囲に理解してもらえるわけでもない。

仮に芸事だけに時間を捧げている人より効率的に美園さんが何かの技量を習得しても、
なかなか認めてもらえない土壌があるんじゃないかな〜。それは辛いですよね。

学歴コンプレックスという言葉があるほど、
相手が賢いってだけで自分がバカにされているように感じてしまい、
敵対感情を抱く人もこの世には沢山居ます( ̄▽ ̄;)
特に芸事で評価される世界に身を置いていればなおさら、
勉強というものの価値は低く見積もられるんじゃないかと。
今回のニュースでこうして世間に自分の考えや努力を知ってもらえる機会があってよかったですよね。。

これってどちらが良い悪いって話じゃなくて
純粋に考え方や生き方が違うまま一緒に歩くことになった双方、辛い部分はあっただろうなと。
そこを今になってあらためて汲みたいなと。

伝統と多様性の両立

このニュースを受けて、宝塚ももっとこういった美園さんみたいな姿勢を認めるべき!
という意見をおっしゃる方が結構居る気がするんですが、
宝塚歌劇団に所属している方々自体はどちらかといえば保守的な気持ちが強く、
大半は多分そう思ってないんじゃないかな〜というのが難しいところ。

今回の話は、何より美園さんが勉強が好きな上に出来て、
そして努力を怠らない人だったから出来たことで
普通の人には難しいというか、無理ですよね。宝塚に入るだけでも凄いことですし。
私には100回生まれ変わっても無理だと思います。

にしても
きっと毎年毎年入ってくるジェンヌさんたちは
上級生から言われてると思うんですよ「昔はもっと厳しかった」って。
でもご卒業され、時間が経っているOGさんほど「昔はもっとみんな自由で適当だった」って仰る。

その上ファンにまで「多様性を認めるべき!」と言われたら大変そうだなぁ。
私?私は脚が長い男役さんや可憐な娘役さんが舞台上でキラキラしてたら何でもOKです!!
伝統と多様性、対立構造にならず良い塩梅で両立されていくと良いな〜と思います、なかなか難しいけど!
何かを褒めるとき、何かを下げる必要はない。
この心がけだけで一歩踏み出せるような気がしますね・:*+.\(( °ω° ))/.:+

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