彩風咲奈さんの退団公演『ベルサイユのばら〜フェルゼン編〜』の感想です。
感想と言いつつ配信でしか見られてないので大劇場の千秋楽の感想になるんですが。
最後にフェルゼン編を観たのは壮さんのお披露目の時なので10年ぶりくらい!?
朝美オスカル隊長、美しすぎます!!
朝美さんがオスカルをやったらもう二次元だろうなということは
ヅカファン全員がおそらくわかっていたことだとは思うのですが想像以上でした。
あんなキラキラした瞳で見つめられて何かNOを言える人ってこの世に存在するんでしょうか。
きっと劇場で観たらもっと衝撃的な美しさだったんだろうなあと思います。
またオスカルの相手役といえばアンドレで、今回は縣さんが演じてらっしゃいましたが
こちらもまっすぐな感じがすごく良かったですね。
縣さん自体はすごく爽やかでフレッシュな印象なのに、
何故か執着の強そうな男がめちゃくちゃ似合うと感じます。
今回でいえば、確かにこのアンドレなら
オスカルに想いが通じない時毒殺を選びそうだなって感じ。
なんとなく子犬感があるからでしょうか、
信じたものの裏切りへの報復が大きそうな印象ですごく良かったです。
橋の上でアンドレが撃たれるシーンは毎回このアンドレは何発被弾されるのかな…という変な見方をしてしまうのですが全弾命中型ではなかったです。
もしかしたら蘭ドレ(蘭寿とむさん)以来の全弾被弾アンドレになるのかなと思って固唾を呑んで見守っていましたので。
ジャンヌという存在
そう!!!今回のフェルゼン編にはジャンヌ様がいらっしゃいまして!
ベルサイユのばらって漫画と宝塚版じゃもうかなり別物という印象があって、
言うなれば宝塚版は漫画の人物が実際に動いてて素敵ね〜って感じで、
宝塚に於いての古典的な部分もあり、物語を面白いと思うことは大変失礼ながらあんまりないのですが
ジャンヌの存在はすごく刺激的で観ていて「おお〜!」となりました。
あのアクの強い感じを演じきられたはばまいちゃんこと音彩唯さんに拍手です( ̄▽ ̄)
アクの強さでいえばこの間の月組の彩みちるさんに通じるものを感じました。
どちらのお芝居もとっても素敵ですよね〜٩( ‘ω’ )و
彩風フェルゼン様の脚が長すぎる
知ってたし言うまでもないことかもしれないのですがやっぱり感じますね。
フェルゼン編の名場面といえばやっぱりゆけ!フェルゼンのところだと、個人的には思うんですが。
いい歌詞ですよね〜
ゆくて〜〜に〜〜悩み多くとも〜〜(おおくとも〜〜)
ゆけ!ゆけ!ゆっけ〜フェルゼン〜〜♪♫
なんか元気が出ます、そのわかりやすさ。
色々なことに悩みがち現代人の背中もフェルゼン様に鞭打っていただけたら
今まで出したことのないスピードで走り回れそうな気がします。
壮さんのフェルゼンはもうワハハハ!!バッシーン!!!!って感じがしましたが(批判じゃなくてそこが好きなんです)
彩風さんは劇画タッチのフェルゼン様が眉間に皺を寄せて「ああ…ああ…」と言い
薔薇を散らしながらバッシーン!!!とやっている感じがしました。
夏美ようさんのグスタフ3世との会話シーンも良かったので余計そう感じたのかもしれません。
華やかで落ち着きもあるのに少女らしさもある夢白アントワネット様
フェルゼンと恋してますわこれは…という感じ満面で良かったです。
加えてちゃんと子供たちのよき母親であり、王妃でもありたい感じが良かったですね。
カペー未亡人となり白髪になった後でも物悲しいまでに美しくて素敵でした。
またこのルイ16世の奏乃はるとさんがもう…わかってたけどやっぱり良いですよね。
錠前作りながらなんとなくの寂しさ感じつつ、でもフェルゼンイケメンだから仕方ないか…って
絶対なりながら錠前作ってた感じが大変よく出ていて素敵でした。どんな感想だよという感じですが。
他にもジェローデルの諏訪さんとかアラン隊長の眞ノ宮さんとか、脇を固める皆さんも
どんどん渋みが増していってて存在に説得力があって充実しているなあと思いながら配信を見てました。
さよならショーがベルばらの一つのフィナーレみたいで最高
トップさんの退団公演なのでもちろんさよならショーがあるわけですが、
いやもうまさかの薔薇タンから始まり、燕尾に終わり…
私たちもうすでにベルサイユのばらのフィナーレを拝見したのにまた見せていただいていいのかしら!?みたいな気持ちになりました。
最初からペンライトが点灯しているのもすごく印象的で、
やっぱりトップさんごとの特色が出るなあと感じました。
し、彩風さんは本当にベルばらと宝塚の男役が大好きで、きっとストイックな方なんだな…ということがひしひし伝わってくるいいショーでした。東京の千秋楽まで無事に幕が上がりますように。
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